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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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海軍編 番外編

恋愛編のお砂糖量が…けろっとしそうです^H^
今回何が一番大変だったかって、マルコのいいとこ書くのが大変だったよ!!アホでヘタレでそのくせつまみ食いしまくってて、少女はおろか幼女時代から怪しげな発言を繰り返し周囲をどん引きさせてたり、何も知らないし抵抗しないのをいいことに好き勝手やっちゃってたり、おいおっさんいい加減にしろよ。という具合なら幾らでも書けるんだけど…。
オヤジ殿マルコにやる宣言して後悔したの段でした。ついでに、娘の成長に寂しさを感じるパパ。
子時代の こども?おんなのこ?おんな? を一緒に読むと多少話がわかりやすいかな。

さて、次回予定はサッチ。
恋愛編は本当にオチを考えないで書いてるから、青年期編の二の舞にならないといいなァ…!(知ってる人は知っている、青年期編の大幅書き直し)
あれ、肝心のマルコ出番なくない?…そのうちねww
今回はおっさんにもやきもきしてもらうから、覚悟しとけよ…。


久々小話は、海軍編の番外編。煙さんとのお話です。
真樹さんと煙さんで盛り上がったんだ…。でも、それは海賊verのことだったんだ…。しかも、ロジェたんセットで。※ロジェたん? → http://klm.ojaru.jp/dream/chird/x0.html
真樹さんとこのロジェたんな?超絶可愛いんだぜ?てか、いたずらっ子できゅんとする。うちのアホがいいようにあしらわれてるのみてきゅんてなる。来週中にはサイト掲載予定だよ!!


 


「あぁ、スモーカーくんか」

「くんってぇのはやめろって、俺ァ言わなかったか?」

「数少ない同い年なんだから、仲よくしてもいいじゃないか」

 

オフなのかいつものかたっ苦しさはなく、飄々とした様子でコトリはスモーカーに話しかけた。
海賊からはもとより、仲間である海兵からも鬼と呼ばれるコトリは、実際恐ろしい。
敵に回せば恐ろしいが、味方であれば頼もしいという言葉はよく聞くが、コトリの場合は味方であっても恐ろしい。
戦場を駆ける姿は修羅であり、彼女の歩んだ後には海が赤く染まると言う。
億越えの賞金首を何人も屠り、名のある海賊団を皆殺しにしたという話もある。(後にこれが真実だと知るのだけれど)
歳若くして少佐の地位に収まっているが、実力は中将クラスだとも囁かれている。
海軍内でもその厳しさは変わらず、少しでも不躾な行動をとると即座に打たれると評判だ。
仕事に忠実、勤勉実直、敵はおろか仲間にさえ容赦のない姿は、皮肉や妬みを込めて鬼と呼ばれている。

 

「騒動を起こしたみたいだな。なぜ命令に従わない?」

「あァ?テメェも文句あんのか、少将様よ」

「いいや、今日は休みだから何も言わないさ。正義を貫けば、それでいい」

 

休日の鬼は、意外と普通の人間だったりする。
もっとも、休日はほとんど帰郷しているのでその姿を見る人間は少ない。
彼女が二児の母親だと知るものは、果たしてどれほどいるだろうか。
歳が近いこともあり、度々コトリと接する機会のあるスモーカーでさえ、コトリの私生活はあまり知らない。
こうしてマリンフォードの街のオープンカフェで、コトリの方から声をかけられないとうっかり通り過ぎてしまいかねないほどだ。
それほど、仕事と私生活を割り切っている。
パラソルの下でオレンジジュースを飲みながら新聞を読んでいるコトリを、誰が海軍の鬼と思うだろう。
少なくとも、スモーカーは思わない。

 

「座るといい。一人で暇をしていた所だ」

「けッ、なんか奢れよ」

「この店はコーヒーがウマいらしい」

「じゃあお前が飲め」

「苦いじゃないか。わたしは甘いのがいい」

「ガキか」

「老けてるよりマシだ」

 

イスを引いてコトリの正面に座ると、新聞を畳んだ所だった。
その顔には笑みが浮かんでいる。
鬼の目にも涙とはよく言うものだけれど、海軍の鬼の笑顔はどんな意味を持つのか。
おそらく、鬼としてのコトリしか知らないものはコトリが笑うことすら想像できないに違いない。
ウェイターを呼び、灰皿とコーヒーとスパゲッティを頼む。ついでに、コトリもピザを一枚頼んだ。

 

「平和だなァ」

「マリンフォードだからな」

 

 


2010/12/12

と、いうわけで煙さんでした。
おかーさんと煙くんは実は同い年でした、という話と、おかーさんの海軍での評価をちょろっと。
おかーさんと煙くんはまぁぼちぼちに仲良しです。
スモーカーくん呼ばわりしてるしね(笑) 対するスモーカーくんも普通に主人公の事を名前で呼んでます。
仕事時に出会っても態度を変えない煙くんなので、「あの鬼を名前で呼ぶなんて…!」と周りから勝手にすごがられています。

「コトリか」

「スモーカー大尉、貴君にはローグタウンに行ってもらう。異論は?」

「ねェよ。どうせこないだの落とし前っつーんだろ」

「心当たりがあるなら改めろ。行け」

海軍での二人の関係は、こんな感じ。スモーカーくんはいつも通りだけど、おかーさんが若干仕事仕様。
ロジェたんがいると、こうなる。

「あぁ、ロジェちゃんは元気?シドニア中将の娘さんだろう?」

「…なんでテメェが知ってんだ」

「ご本人が涙ながらに語ってらっしゃった。本当はロジェを連れていきたかったとか、スモーカーなら間違いは…まぁないとか」

「……………………」

「しっかし、スモーカーくんが子育てとはねぇ。…できるの?」

「やってら」

勝手にシドニアさんまで登場しちゃったー^▽^!!!!
シドニアさんはロジェちゃんのパパです。親馬鹿らしい…。モリアたんと仲良しらしい。見たい。

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海軍編 赤髪乱入編 A

めそめそめそ。
P.O.Pマルコ予約し損ねました。めそめそめそ。
気になる人はどうぞ検索してみてください。あのアホなっさん超絶かっけぇよ。なにあれ、足長すぎ。身体つきよすぎ、えろいんだよ、ばか。しかも不死鳥の炎もセットなんてばかなの、死ぬよ。動機息切れで。
めそめそめそめそ。まぁ発売が来年4月なのでまだまだ予約する余地はあるのですけれど。伊達にオタクに優しい街には住んでないよ。探せば予約可能な店を見つけることくらい…できたらいいなぁ。
もうマジP.O.Pマルコかっこよすぎるんだけど…はっ、か、買わないんだから!!!!!!!

ワンピ原作読んでたらリク書き上がらなかった\(^o^)/
あれだな、ブログで明日更新するって宣言したら7割くらいの確率で更新ないな!あっはっは!…ごめん。
今書いてるのは…言わない方が更新率高そうだからやめとこう。
ちなみに書いてたら思わぬ副産物が出来たから、のっけとくよ!
海軍編は本当に書いてて楽しい。ネタが尽きない。
おかーさんが怪我する話も書きたいなァ。

長ったらしかったし、全然定着しないから題名変えましたん^ω^
潔く「海軍編」に変更。海軍編の海軍編なんておかしなことになることもあるけど、気にしないでね!!
時間軸的には、家族編、赤髪乱入編どっちともとれるお話です。
家族編は本編だけど、赤髪乱入編はパラレルの番外編。どっちにいれてもいいんだけどねぇ…。

エースがスペードの海賊団結成、ルーキーとして高額の懸賞金を懸けられ七武入りを蹴った後、ということだけ頭に入れておいてくだされば問題ないかと。
そして、そんなエースがのこのこと主人公の所へ帰ろうとした時、シャンクスに見つかったという感じ?


 

 

「テメェな、好きな女が泣かされたんだぞ。俺がお前を許す通りがどこにあんだよ」

 

ぐっとエースは詰まった。
コトリが、エースが海賊になったことで泣いたなんて知らなかった。
海賊になることはエースの夢だったし、誰にも邪魔はさせない。
ルフィだって村のみんなだって笑顔で見送ってくれた。
笑って、エースの門出を祝ってくれたのに。
コトリを泣かすことになっていたなんて、知らなかった。
大好きで大切なコトリを、ほかならぬ自分が、泣かせてしまっていたなんて。

 

「コトリはお前が好きだよ、エース。俺が口出しすんのは間違ってると思う。けどな、俺だってコトリが好きなんだよ」

 

エースだってコトリが好きだ。
大切な家族で、守りたいと思う人の一人。
守る必要なんてないほど強いけれど、コトリを傷付ける奴は誰だって許さない。

 

「ふざけんなよ、赤髪!お前だって海賊のくせに!!」

「俺ァ海賊だ。だが、コトリは泣かせねェ。お前みたいにな」

「かーちゃんは、海軍なんだぞ」

「それがどうした。海軍だとか海賊だとか、要するに俺はコトリが好きっつーだけだ。誰が惚れた女泣かすか」

 

その自信が、憎い。
エースだって、コトリが好きなのに。
母親として、守るべき相手なのに。
それを他人に盗られるのが悔しい。
コトリはエースの母親でしかないけれど、母親なのだ。
血はつながっていないけれど、おそらく最初にエースに愛を教えてくれた、たった一人の。
産みの親だってエースの母親だけど、今生きてる母親はコトリだけだ。
コトリだけが、エースの母親。

 

「母親は卒業しろ、エース。お前は海に出た。そっからは一人で生きてかなきゃなんねぇ」

「かーちゃんは、俺のかーちゃんだ」

「忘れんな。コトリはお前らの母親だが、俺の女だ」

 

 

 


珍しくアホじゃないシャンクス。
時間軸としては、エースがスペード結成して賞金がついてルーキーとして名が知れ渡った頃。
エースは若干主人公に依存気味。
2010/12/07

と、いうわけでしたー!
Oさんリクのエースが主人公とシャンクス二人でいるのを見ちゃった☆ってのを書いた副産物。
作中で「主人公はエースの事が好き」「エースも主人公の事が好き」といっとりますが、親子愛ですので、そこんとこよろしくお願いします。
息子が母親を泣かせて、父親がぶち切れると言う話をどこかで耳にしまして。そっから妄想が膨らんでこうなった。
主人公はエースが海賊になったことが辛かったようです。
ルフィも後を追うように海賊になるから、こっちでも泣く。

「バカだ、あいつら…。あたしが海軍なのを知って、海賊になるなんて」

「…子供っつーもんは、親の言う通りには育たねぇもんさ」

「バカだ、あの、アホども…っ!」

(子を捕まえなきゃいけない親の気持ちが、わかってたまるか…っ!)

ここらへん、主人公は目の前に居るシャンクスに縋って泣いてたらいい。
こんな風に他の誰かを思って縋られたくはないけれど、それでも主人公がちゃんと泣けるなら胸だってなんだって貸してやるさなシャン。うちのシャンはよっぽど主人公が好きらしい。そこまであのおかーさんに惚れる要素がどこにあんのかね。数十年の戦いでなんか通じるもんでもあったんかな。

ちなみに、今コビメッポを読んでるので二人の上官に主人公を投入したくてうずうずしてます。
コビーは主人公慕いそうだけど、ヘルメッポは逃げ出しそう^ω^
真面目&ヘタレな子を持つことになった主人公は初めて育てるタイプ(ASLはやんちゃばっか)なので、楽しく育てそうです(笑
よし、書こう!!!

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人生楽ありゃ苦もあるさ 赤髪乱入編 完全パラレル

ずっと書こう書こうと思ってた躾けのお話更新。
思いのほか長くなったww
主人公は元忍者の完全奴隷体質なので、言われたことはきちんと守ります。守りすぎて、あぁなる(笑
サッチが発見しなかったらめそめそ夕飯時まであのままでした。
食い物の事になると、途端マジになる胃袋キャラ。おかしい、初期設定では胃袋キャラではなかった…。どこでどう間違った!食べ物だと、たぶん、ソフトクリームの最初の一口ぱくっと横から食われただけでマジ泣きすると思う。 書きたいのが、主人公の好物をうっかり横から食っちゃったエースと主人公の「第二次ぶどう戦争」ってお話。てけとーに好物ぶどうにしてみた。ちなみに、第二次ということはもちろん第一次もあります(笑 第一次を引き起こしたのはマルコという予定だけど、サッチが一番食べそうなんだよなァww

明日あたりリク品更新したいな…。



以下、BSフジの再放送見てたら勝手に手が動いてた海軍編、デービー・バック・ファイト。
赤髪乱入編で、おかーさんも随分暴走し始めました^▽^

もしも赤髪さんとおかーさんが仲よくデービー・バック・ファイトに乱入したら、という本当に完全パラレルなお話です。書いてたわたしだけが楽しい!




 

「「 ちょっとまったぁー!!!! 」」

 

デービー・バック・ファイト第一試合、開始直前。
せっかく勝負が盛り上がってきたのに、水を差すのはどこのどいつだ。
フォクシー海賊団、麦わら海賊団の面々が声のした方向を見やった。
ひときわ高い岩の上に、人間二人組が立っていた。

 

「わ、我ら赤鬼チーム、麦わら海賊団に助太刀いたす!!」

「(ぶふっ) 俺らは二人だけのチームで戦う!」

 

(わ、笑うな、アホ!!)

(だ、だって助太刀いたすって、いつの時代っ!!)

(あたしだって恥ずかしいわ!!台詞考えたのあんたでしょ!?)

 

なんかぎゃーぎゃー騒いているけれど、小声なのと遠くなのとでフォクシー&麦わら海賊団には聞こえない。
それよりも、突如として現れたえーと、赤鬼?とはいったい何者なのか。
声と体格からして、男と女の二人組だ。
女は顔の上半分に雄牛のような角の生えた般若の面を、男は豆まきで使うような紙の可愛くデフォルメされたお面をそれぞれつけていた。

 

「ルフィ、あんたの知り合い?」

「俺ァ鬼の知り合いなんかいねぇぞ!」

 

とうっ!と飛び降りた赤鬼チームは、華麗に着地し高らかに宣言した。

 

「「 掛って来いやぁ!! 」」

 

 

 

最近暴走するばっかりのおかーさん(笑
2010/12/05


 

 


「え、このタルで船つくんの?無理じゃない?」

「レッドフォース号があればなぁ」

 

船を作る材料であるタルを前にして、やる気ゼロの赤鬼チーム。

 

「レース始まって他の船奪うっつーのは?」

「あ、それいい。それでいこう」

「おい海軍。いいのかそれで」

「賊の物は海軍が押収する」

「うーわー、もっともらしいこと言っちゃって」

「うっさい。わたしが正義だ」

 

 

 


2010/12/05

 

 


「ね、ねぇ、貴方たち」

 

ナミが恐る恐る赤鬼チームに声をかけると、般若と鬼が一斉にこっちを見た。
方やリアルで恐い般若の面の女、方や子供が喜びそうな可愛らしい鬼の面の男。
どんな絵面だ、とツッコミたくなるのを抑えて、一応礼を持って接する。

 

「貴方たちは何者?なんであたしたちの味方なんて言ったの?」

「このアホがおもしろそうだとか言ったから」

「コトリ 「名前で呼ぶな!アホたれ!!」 鬼さんがそれを了承したから」

 

女の方はコトリっていうのねと、ばっちり記憶した。
どうやら敵意はなさそうだけれども。

 

「お嬢ちゃん安心しな。俺たちゃマジで敵じゃねぇから」

「手伝うと言ったら、手伝う。気にするな」

「気にするわよ!何か裏があるんじゃないでしょうね?」

 

アホと鬼は互いに顔を合わせ、小首をかしげる。

 

「特にない?」

「俺ァ楽しそうだったから参加したまでだ!」

「アホがこう言うし、わたしも…まぁ、どれくらい成長したか見てやろうと思って」

「よくわかんないけど、本当に何もないのね?後で色々いちゃもんつけたりしないわね?」

「「 しないしない 」」

 

面をつけていてこの上なく怪しいけれど、敵ではないと、認識しても良いだろうか。

 

 

 

2010/12/05

赤鬼という名称が思いのほかぴったりで自画自賛。
これで姫抱っこのシーンとか書きたいなァwww
随分仲良くなった赤鬼二人。ルフィはルフィなので気づかず。
なんだかんだ言ってこっちのおかーさんもアホなので、ダブルアホ=救いようナシ
というわけで、デービー・バック・ファイトでは赤鬼無双です。
海に出た所で、二人とも悪魔の実所有者でもないので普通に泳げるし。
方や海軍少将通称鬼、方や四皇赤ひげ、そりゃ二人でも最強ですわ^^^^

「ふん、こんなちゃちい妨害工作がこのわたしに通じると思ったか」

「いやァ、こーゆーの久々でいいなぁ!!この小競り合い的な!」

「やられたら!」

「やりかえす!」

「「「「 ぎゃーーーー!!!! 」」」」

おかーさんも赤髪さんも大暴れですわ(笑
子供がいない&仕事でもない&with赤髪さん&ここは戦場。
おかーさんテンションあげあげで大暴れ。なんだかんだ言って日頃から暴れたいタイプの人。
なんだかんだで、赤鬼チームはいいコンビネーションしてるんじゃないかな^^^^^
 

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お子さま行進曲 恋愛編 別ルート

一つ前にお返事があります。



 


「カティアは胸たぷたぷ!」

「柔らかいと言いなさい」

「食べちゃいたい!」

「アンタに言われてもねぇ」

 

本日風呂、女子の日。

 

「コトリは見事なまでのまな板よね」

「ミリィは酷いな!?自分もぺったn」

「何か言った?」

「ミリィは美人で恐いな!!!」

 

浴槽の端にもたれてコトリは一緒に入浴しているナースたちを見る。
現在モビー・ディック号に乗船している女性はナースとコトリだけだ。
男所帯で数少ない女性の肉体をじっくりと見る。
柔らかそうだなぁ、おっぱい大きいなぁ、お尻もぷりっとしてて。
思ってから、コトリは自分の体を見てみる。
どこもかしこもぺったんこだ。

 

「…やっぱり、おっぱい大きい方がいいのかな」

「肩凝るだけよぉ」

「でも、男の人は好きだよね?」

「なに、コトリ好きな男でもできたの!?コトリが!!」

「すきなおとこ…!」

 

ぼんっとコトリが爆発した。
そのままずるずるとお湯の中に沈んでいく。
あらあらとカティア。
きゃーと叫ぶのがミリー。
そのた目を輝かせたもの多数。

 

「なになになになに、誰よ、教えなさいよ!」

「ち、ちち、ちがうよ!?コトリはその、あ、えと!!!!!」

「コトリが照れてる!顔真っ赤!初めて見た!!」

「ここ、これはちがくて、わきゃー!!!!」

「白状しなさい」

 

 

 

やけに騒がしかった女湯でした。
2010/10/08

 

 


「あう、ナースは恐い」

 

騒ぎ疲れたのとずっと湯船の中にいたのでのぼせたのもあって、風呂から上がったコトリは甲板でぐったりしていた。
ほてった体に夜の海風は生ぬるかったが、部屋に籠るよりはましだ。
パジャマ代わりのワイシャツとショートパンツであまりうろうろするなと言われているが、それを守ったことはない。
どうせみんな見慣れているんだからいいじゃないか。
コトリにパジャマ姿を見られて恥ずかしいなんて言う殊勝な心があるわけでもなし。
濡れた髪が風に吹かれて乾いていくのがわかる。

 

「そしてやーらかくていーにおいだ」

「お前はおっさんか」

「エースほどえろくない」

「お前は俺がどエロだといいたいのか!」

 

どこからか湧いて出たエースがコトリの横に来る。
大方食堂で呑んでいて、部屋に戻る途中で酔いを醒ましに出てきたのだろう。
アルコールがぷんと匂って、火照った体がまたほんの少しだけ温かくなる。

 

「で、誰の胸が一番デカかった」

「言ったら怒られるからいわなーい」

「じゃあイニシャルだけ!!」

「エース、わかってる。エースはばかでえろだってことはちゃんとコトリ知ってる」

 

こちらを拝むように手を合わせ頭を下げるエースに、コトリは本気で憐憫の目を向けた。

 

「…やっぱおっぱいか。おっぱいが大きくてたぷたぷのがいいのか」

「女の乳にゃ夢とロマンがつまっている!そしてそれは揉むためにある!!!」

「よーするに、おっぱいは大きい方がいいってこと!?」

「そうだ!」

 

断言したエースに、コトリはため息をついた。
そしていつまで経っても成長しない自分の胸に手を当てる。
すかっと何にも触らない、この何もなさ。

 

「なんだ、お前デカくしてぇの」

「うん」

「無理だろ、お前そもそも胸あんの?」

 

光の速さでコトリの左ストレート。
ばきっといい音がして、うずくまってエース悶絶。

 

「たぷたぷのおっぱいかぁ…」

 

 

 


2010/10/08

 

 

 


「つか、なんでお前急に気にしだしたんだよ」

「え、いや、大きい方がやっぱいいかなって」

「理由は?」

「ん、え、えと、ほら、その、大きい方が…!」

 

コトリが次第に顔を赤くしていく。
夜で元から風呂上がりで赤かったコトリだが、それ以外の理由だというのはエースでもわかった。
わかったからこそ、にやっと口が歪む。
わたわたと慌てるコトリの肩をがしっと組んで、腰をかがめて顔を近づける。

 

「お前、好きな奴出来たな?」

 

ひっ、とコトリが小さな悲鳴を上げた。
顔は真っ赤で、首も、露出している箇所が全て赤い。
わかりやすすぎる。

 

「ち、ちがっ!!」

「そーかそーか、コトリにもよーやっく、春が来たか…」

「だ、だから、ちがくて、そんなんじゃなくて!」

「で、誰だ?」

 

じたばたともがいてなんとかエースの腕から逃げ出そうとしていたコトリが、観念したかのようにおとなしくなった。
相変わらず顔も身体も真っ赤で、そわそわと落ち着きがないけれど。

 

「え、とね、そ、の!だ、誰にも言わない!?」

「時と場合による」

「エースには言わない」

 

ぷいっと目をそらしたコトリは、ぶくしっとくしゃみをした。
そりゃ湯上りに薄着で夜風に当たっていたら体も冷えるだろう。
コトリに風邪をひかせたら保護者がうるさいので、着ていた上着をコトリにかけてやった。
大人しくそれを羽織るあたり、本人も寒かったのだろう。

 

「ありがと」

「お前が風邪引くなんてありえねぇけどな」

「コトリ風邪引いたことあるもーん」

「なんの自慢にもならん!」

「バカじゃないってことが言いたい!」

「夏風邪はバカが引くんだぜ」

「ふ、冬島の近くだった…!」

 

ぎゃあぎゃあ雑談して、いい加減眠くなってきたコトリは瞼をこする。
昼夜逆転生活を送っている船員も多い中、早寝早起きなコトリにしては今の時間は遅い。
うっかり長話をしてしまったようだ。

 

「あふ…コトリもー寝る」

「おう、で、好きな奴誰だ」

「ま、……………………・違うっ!危ないっ!間違えた!」

 

眠さのあまりうっかりマルコの名を口ずさみそうになって、慌てて目が覚めた。
違う違うと首を振り手を振り、大仰に何かを否定している。

 

「お、おやすみっ!!」

 

逃げるように部屋へ帰るコトリを見送りながら、エースは一人甲板に残った。
コトリに上着をかけてやったせいで少し肌寒いけれど、まだ酒が残っているのでほんの少しだけ温かい。

 

「ま…ねぇ。んなの、一人しかいねェじゃんか」

 

 

 

2010/12/02


本日更新分の原型。
こっちも気に入ってたんだけど、なんでか書き直した。
…なんでだろう?
2話はずっと前ブログにものっけたけど、最後の話は新しい。
こっちと差し替えようか悩むけど、たぶん現状でいく。
 

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人生楽ありゃ苦もあるさ 赤髪乱入編 D

あ、明日くらいからお子さま更新再開する…かも。
恋愛編はなァ、とりあえず、第一話ってか序章?っぽいものは書き始めた。
前ブログのっけてたのとは違うけど、話的には似たような感じ。
なんだかんだ言いつつ、お子さまは結構没作品多いなァ。勢いで書いてるからなァ。

海軍編の海軍編を書きたくなってきた。
強いて言うなら、鬼のおかーさんを書きたい。
シリアス書きたい病を発病したよ!!!
あと、無駄に過保護なおにーちゃんなドラゴンが書きたい。
今ドラゴンさんが来てる。
まぁたなんかマイナーなキャラにハマりやがったよ、こいつ。ってな目で見てください。
ドラゴンさんはなんか…好きだ。微妙にヘタレなとこがいい。





「コトリ、元気にしてるか」

「おー!元気元気ー!!久しぶりー!!」

 

珍しくコトリ宅の電伝虫が鳴いたと思ったら、男の声がした。
コトリはテーブルの上に居た電伝虫を自分の前に引き寄せ、楽しそうに話しだす。
それにリビングに居た男二人は、がたっと反応した。
おいおいおい、なんかやたら親しそうじゃねぇの。あれ誰よ。
知るかよ!かーちゃんまさか俺に内緒で…。

 

「そっちこそ元気ー?ぜんっぜん音沙汰ないんだもん、生きてんの?」

「生きてなかったら電話しない。今一人か?」

「んーん、一人じゃないかなー。あ、ルフィ呼ぼうか?」

「いや、いい。それよりも誰と一緒なんだ?親父か?」

 

「うぉっほん!」

「かーちゃーん!」

 

「…………コトリ、まさかとは思うが、一緒に居るの、男か?てゆーか今かーちゃんって」

「そういえば、知らなかったっけ?エースだよー。まぁ息子って言っても合ってるけど。あとの人は知らない人」

「いやコトリ、知らない人じゃないだろう。彼氏のシャンクスさんだろう」

「かーちゃんは俺のかーちゃんだよな!!」

 

電伝虫に聞こえるよう、大きな声で話すエースとシャンクス。
うるさい、とコトリが注意するも、悪びれた様子がない二人。
当然電話の向こうっ側にも聞こえたらしく、慌てた声が返ってきた。

 

「おま、俺に黙って男作ったのか!?しかも子供まで!!」

「ちが 「そうです。そちらはどちら様だ、この野郎」 「俺のかーちゃんに何の用だっ!!」 だからうるさいって!」

 

いつの間にかコトリの真後ろに立っていたシャンクスが電伝虫を持ち上げ、剣呑な表情で話す。
コトリが慌てて取り返そうとするも、シャンクスは電伝虫を持っていない方の手でそれを制した。
エースもシャンクスに近づいて、声を張り上げる。

 

「お前は誰だ、なぜ俺の家に居る」

「ここは俺の家だ。お前なんかの場所はねぇぜ」

「てか、お前誰だよ!この家の電伝虫はあんま知られてねぇのに!!」

「男に子供か…。コトリ、いるんだろ。説明しろ」

「ふん、誰が替わるかよ」

 

通話の相手も穏やかではない様子になってきたので、コトリは更に慌てた。
どうにもシャンクスは電伝虫を返してくれるようすはないので、とりあえず叫ぶ。

 

「もー、アホたれどもっ!!おにーちゃん、違うからね!?」

「「 おにーちゃん!? 」」

 

その一言で気が緩んだのか、隙が出来たシャンクスからコトリは急いで電伝虫を奪った。

 

「コトリ…そういうのは、おにーちゃんに相談しろって言っただろ…内緒とか…」

「何勘違いしてんの!?」

「おにーちゃんはショックを受けた」

「違うからぁ!!さっきのはホント全然知らない人だから!!」

「同棲とか、おにーちゃんは認めません」

「ちーがーうー!」

 

このままではらちが明かないと踏んだので、コトリは足元でこちらを見上げているエースに電伝虫を渡す。

 

「エース、とりあえず自己紹介しな。この人はあたしのおにーちゃんで、ルフィの父親だ」

「ルフィの!?じゃあ、かーちゃんの旦那…」

「違うっつの!話聞いてた!?」

 

 

 

長くなりそうだから切る!
2010/12/02

と、いうわけでおにーちゃん編でした。
もうおにーちゃん書くのが楽しすぎて…のびる伸びる(笑
原作をちまちま読んでいるのですが、実はまだドラゴン出てきてないです。
だから完全妄想で書いてる。い、いいんだ…!本人登場したら、これは妄想だったってことで潔くお蔵入りさせるから…!!
おにーちゃんは妹大好きです。単なるシスコンです。でも軽度。
自分は勝手に息子とかこさえちゃってるくせに、妹が同じことするとショックを受けていじけるタイプ(笑
静かに自分の意見を言うのは今までになかったタイプなので書いてて非常に楽しい!!
シャンクスは第一印象が非常に悪いので

「妹さんとお付き合いさせていただいてます!!」

「認めない。別れろ」

「別に認めてもらわなくてもいいし。奪うから、後で泣いてもしらねぇぞ」

「ふん、コトリがお前ごときに奪えるか!!あのじゃじゃ馬を!」

たぶん、昔の力関係は兄<妹だったんじゃないかと推測。
近所では知らないうちにガキ大将やってそう(ここら辺海賊編の子時代を想像していただければ)
インテリっぽいドラゴンだから、アウトドアで力強い妹を結構頼りにしてたらいい。
主人公も普通におにーちゃん好きな、仲良し兄妹。
エースは主人公の兄ということもあって、なんか渋々ながらも上手く付き合う感じ。
ドラゴンは子供に甘そうだから、エースは普通に接すると思う。
ただ、ルフィとは断固として会話しないかな?

はぁ、ドラゴンかっこいい…。

拍手

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