KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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その日の夜、エースは部屋を抜け出していた。
見張りをつけないなんて、とことんぬるい連中だ。
これが天下の白ひげ海賊団だなんて、聞いて呆れる。
確かに白ひげに負けたが、だからと言って屈服したわけではないのに。
暗い船内で、昼間琴里に案内された場所を思い出す。
白ひげの部屋まで丁寧に教えてくれた琴里には悪いが、エースは白ひげ海賊団に入るつもりはない。
白ひげの首を獲って、スペードの海賊団を再結成するんだ。
世界最強の男になって、ワンピースを手に入れる。
それがエースの夢だ。
ぎゅっと腰にある短刀を握った。
武器も一切取り上げられなかった。こうなることを考えなかったのだろうか。
ぎぃ、と木がきしむ音がして、扉が開いた。
探すまでもなく、白ひげの巨躯を見つけることができる。
すらりと短剣を腰の鞘から抜いた。
白ひげが死んだら、彼女は泣くのだろうか。
それは少し、嫌だなぁ。
エースは白ひげに襲いかかった。
2010/10/24
「琴里」
眠っていると思った白ひげが口にしたのは、彼女の名前だった。
「殺すなつっただろうが」
「うっ!で、でもオヤジ様が…」
「こいつはもう息子だ、わかるな?」
「うぁい」
やり取りの意味がわからない。白ひげは一体誰と話している?
振り返ったエースが見たものは、
自分の真後ろでナイフを持ってたたずむ琴里だった。
なんで、何時の間に。
そんな陳腐な言葉しか出てこない。
「エース、夜は寝ないとダメだよ?」
「な、んで…」
「琴里はエースのねーちゃんだからねっ!世話を焼くのがお仕事っ!」
琴里はくるりとナイフを回して、どこか服の中にしまった。
そしてエースの手を引き、白ひげの部屋を後にする。
「オヤジ様、おやすみなさーい!」
「二度目はねぇぞ」
「が、頑張る…!」
エースは会話の意味が、理解できなかった。
2010/10/25
忍者な主人公は、エースが親父に夜這いをかけたのに気付かないわけがなかった☆
と、いうわけでうっかり主人公がエースをやっちゃうというあわやなお話でした。
「あのねぇ、エース。オヤジ様殺すなら、その前に琴里がエース殺すからねっ!」
この言葉にぞくっとしたエースだとか^^^^^^
だって夜まっ暗い部屋で、何の気配もなしに気付けば後ろにナイフ持った女が立ってるんだよ?
トラウマもののホラーでっせ!!
ただ単に熟年夫婦のようなばかっぷるを書きたかっただけです。
お相手は好きな人をご想像ください。
「なー」
「んー?」
「ちゅーしたい」
「ほい、飲みかけジュース」
「あ、新作の」
「ぼちぼちいけた」
「…ちゅーしたい」
「さっきも聞いた」
「ちゅー…」
「ネズミがいる」
「やぁボクミッ」
「それ以上言わないように」
「ちゅーうー」
「ちゅっ」
ねずみが一匹。二匹。
2010/10/24
「なー」
「んー?」
「暑い」
「暑い」
「あつい」
「あつい」
「クーラー…」
「いや」
「暑いな」
「暑いね」
「でも、」
「離れたくない」
「離さない」
「うん」
秋の暑い日、二人で。
2010/10/24
無駄に学校をさぼって山登りをしてきました。
学校へ行く道が既に登山なのですけれどね(笑
お弁当も自作するという気合の入れようです。
すごく楽しかった…!
学校の遠足で何度も登ってるはずなのに、あれ、こんなに早く着くんだ…?
中高の遠足だと2時間かかる道のりを半分の1時間で登りました。
なんなんだろうね、この差は。
楽しかった!!
お子さまはついにようやくとうとうエースが登場しました。
お待たせしました、あおいちゃん!!
エース編はあおいちゃんに捧げます。
閑話休題。
エース編はシリアス混じりで長くなりそうな予感がするので、ざっくり切るつもりです。
明るくおバカにあってこそのお子さま行進曲なので、シリアスシーンはもうカットカット。
ギャグパートメインで行こう。
と、言うわけで続きに没になったシリアス編。
いや、書き直して明日更新するかも。
もふもふもふ!と、琴里が何かを一生懸命食べているのはいつものことだったので、別に気に留めることなくマルコはいつも通り食堂を出た。
数十分後、ふと何を思ったかまた食堂を覘いてみると、まだ琴里がいた。
おとなしくイスに座って、何かを食べている?
そういえば、数十分前も同じことをしていたような…。
嫌な予感がして、マルコは食堂へ入った。
「おい、コトリ…」
「んにょ?」
団子が…腹が…串が…!!
「おっまえ、バカ、食い過ぎだ!!」
「あー、琴里のー!!!!!」
残り団子数本しか残っていない皿を取り上げても手遅れだろうが、だからと言ってこれ以上食わせるわけにもいかない。
ぽんぽんに膨れた腹と、わさわさと乱雑に積まれた団子の串。
一体数十分の間にどれだけ食べたというのだ。
そしてまだ食う気だ、この食欲バカは!!
団子を取り返そうともがいている。
「マルコかえせぇー!琴里のー!!」
「食いすぎだっつってんだろ、どんだけ食った!」
「たくさん!まだくえる!!」
「もうダメだ!ごっそさん!!」
「いーやぁー!!!たーべーるぅー!!!」
ふぎゃー!と琴里が泣きだしたが、既にアホみたく大量に食べた後なのでマルコも琴里に団子をかえさない。
自分の限界を知らない子供は、限界までいこうとする。
いっそ限界までいってどこまでが自分の出来る範囲なのか知ればいいのだが、その後の面倒をみるのはどうせ自分だ。
めんどくさくなる前に止めてやるのもいいだろう。
ぎゃーぎゃー泣き叫ぶ琴里の横に腰をおろし、最初にあった量の1/10にも満たない量の団子を頬張った。
蒼海瑠璃さんにうちの子描いてもらって、その時ネタも頂戴しました…!
2010/10/18
ぎゃーぎゃー泣いていた琴里が急におとなしくなった。
嫌な予感しかしない。
おそるおそる見てみると、テーブルにつっぷしてぐてっとしていた。
「…コトリ?」
「うーおーあー、おなかがぁぁぁぁ」
案の定な展開過ぎて、それ以前にバカすぎて、マルコは呆れた。
「ほれ見たことかよい。アホガキ」
「うぐぐ、な、なんのこれしきぃ…!」
「まだ食うってのか…。お前ホントにバカ通り越して見上げた根性だよい」
残っていた団子数本を食べ終わったマルコはひょいと琴里をつまみ上げ、小脇に抱えた。
どうせこの分じゃ使い物にならないだろうから、ナースの所へ放り込んでおこう。
「おうっ、はらがあっぱく…!」
「ちっ、手間のかかるガキだよい」
腕に抱き直してやると、まだあうあうと唸っているがマシになったらしい。
ぐでっと全体重をかけてきた。
いつもより体重が重いというのがありありと感じられる。
本当にどれだけ食ったんだ、とマルコはある種の感動を覚えた。
「懲りたか」
「めざせげんかいとっぱ…うへぇ」
後で待てとおあずけと腹八分目を教え込もうと決意した。
厳しく、しっかりと、みっちりと。
マルコは本格的にダメだこいつ、と思ったそうです。
2010/10/18
夢絵注意。
瑠璃さんに描いてもらった主人公。
http://twitpic.com/2ypimh
http://twitpic.com/2ypaim
…写真とサッチが出てこない^^^^^^^^^^^^