KLM

またもや黒尾くん。
黒尾くんに関しては同一ヒロインでなんか書こうと思ってたけど、やる気が…家出した…！また仕事が暇になったらなんか書くかもね。二口くんも書きたい…。言うはタダ…。

「ねぇ、おんぶしてよ」
「ハァ？　なんで」
「体育で疲れたから」
「そんなん俺だって体育だったんですケド？」

いいじゃんおんぶ！と背中に張り付いてきた。首に手をまわしたいのか、肩のあたりに腕が引っ掛かっている。かまわず廊下を歩いていたら、急に体が重くなり足が止まる。どうやらぶらさがって実力行使に出たらしい。

「重いんで無理デース」
「重くない重くない、羽のように軽いよ！」
「いや重いだろ」
「大丈夫！クロ鍛えてるじゃん！」

ガヤガヤとクラスメイトが横を通り過ぎていく中、背中にコイツをくっつけているのはいやに目立つ。お熱いねぇ、なんて冷やかされながら、しょうがないので少しかがむ。待ってましたと言わんばかりに、背中に全体重が乗っかる。今度こそちゃんと腕が回されたことを確認して、よっと立ち上がった。

「おー、視界が高い…！」
「お前チビだしな」
「チビっていうのクロくらいだしー。160はありますー」
「俺は190ありまっすー」
「知ってまっすー」

おぶっているので、実際は2メートルくらいの視界だろう。俺でさえ見たことない高さなら、見飽きた校舎もいくらか目新しく見えるかもしれない。いつもより30センチほど高い世界は、どのように感じるのだろう。次はコイツの目線に合わせ見よう。
ご機嫌らしく、ふふふ、と笑いながら足をばたつかせている。落とすからあんまり動くな、と言えば、落とさないでよ、と強くしがみついてきた。当然先程までより密着るするわけで、男子の間ではデカい方だと噂されている軟らかいものが背中に押し付けられているということで。

「ま、おんぶ代としておきましょーかね」
「え、有料なの？」

適当にはぐらかして、背中のやらかい感触を楽しみながら、更衣室までおんぶしてった。




2019/03/23
共学って、更衣室どうなってんの…？さすがに教室で着替えたりしない…よね…？男女別更衣室が存在するの…？それはそれで贅沢だな…。いや、贅沢なのか…？そもそも体育別ってよく見かけるけど、本当に別なの？わかんない、わかんないよ！！！
そして黒尾くんの言葉遣いがまったくわかんないね！？ふわふわしてて…ごめん。


以下、切りよく収まったので入れたかったけど入らなかったセリフたち

「つーか、クロ汗やばい」
「体育終わりなんだから、当たり前っしょ」
「エイトフォー貸したげよっか！いいにおいするよ！」
「そーゆーオマエも汗やばいよ」
「うっそ、ヤッバ。更衣室までダッシュ！」

「今さ、同じ景色見てるってなんかすごくない？」
「いや、同じじゃなくね？」
「いつもよりは近いでしょ」
「そりゃな」
「ふぅん、一個発見」
「何を？」
「わたしはこの景色が好きです」
「ソーデスカ」
「ソーナンデス。だから、またおんぶしてね」