KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
≪ 青春なんて、なかったんだよ | | HOME | | びっくりするほどヤオイ。 ≫ |
予告通り岩ちゃんできたよ!
HQ書くなら、1本は書かないとなと思ってまして。
内容としてはなんかごめんって感じだけど…。いつかリベンジできたらいいね!でも岩ちゃんには及川さんがいるからハードル高いね!あの男苦手なのよ。なんか。なんか…昔の恋敵を彷彿させるようで。公式で推しとのペアリング発売させたあの男のようで…。つら…。
以下、岩泉。クラスメイトの彼女と。
昼休みの教室。各々の弁当の匂いが混じり合い、どの休み時間よりも長い休憩時間と満腹感で自然と開放的になる。
そんな中ちらちらと遠慮がちな視線を感じたので、一緒に弁当を食べていた男連中との会話を切り上げ、そちらへ向かう。
「どうした」
「えっ、や、あのね、その…」
声をかけると、若干嬉しそうにはにかみながらも、何かを言おうか言うまいか悩んでいるのが簡単に見て取れる。どこかへ出かけて空席になっているイスを借り、彼女と向き合った。チラ、と黒板の上にある時計を見ると昼休みも半分以上経過してしまっているので、こちらから続きを促す。
「言ってみ。聞いてやっから」
「う、うん。あの、あのね、一くん。次のデートで行きたいトコ、あるんだけど…」
おずおず、とこちらの様子を伺う様に呟かれた言葉は、なんてことはない、とても可愛いお願いだった。
何をそんなに言いよどむ必要があるのか。彼氏なんだし、彼女の行きたいとこ位いくらでも連れて行ってやるというものだ。それに、こんなに“可愛くおねだり”されて嬉しくないわけがない。
ゆるりと頬が緩むのを感じながら、頭の中で部活が休みの日探す。
「おー、いいぜ。行くべ。どこ?」
「や、それが…その…ね。パンケーキのお店…なんだけど」
ここ、と机の上に広げられた雑誌のページには、素朴かつオシャレな雰囲気のカフェと、フルーツのたくさん乗った見た目にも華やかなパンケーキの写真が載っていた。そして、パンケーキを頬張ったり一緒に写真に写っている多数の女性。小さく書かれている文字に目をやると、パンケーキがどれほど可愛いいか、どう写真を撮るのがベストか、写真写りが一番いいパンケーキは、など書かれており、肝心の味については数行でまとめられていた。
なるほど、イマドキ女子の行きたそうな店だ。彼女がイマドキ女子かと問われれば考え込んでしまうが、このような可愛いものが好きかという質問なら大きく頷く。付け足すと、甘いものも大好きだ。
「一くん、こういう場所苦手じゃない?」
雑誌をしげしげと眺めていると、本当にいいの?と気遣うような声が掛かる。なるほど、遠慮がちだったのは自分のことを慮ってのことだったらしい。
わしゃわしゃ、と困り顔の彼女の頭を撫でてやり、心配は杞憂だと笑う。
「次のデートで行きてぇんだろ?」
「う、うん。でも、一くんがイヤだったら私もヤだし…」
「甘いもんは嫌いじゃねぇし、お前が行きたいっつーんなら、行こうぜ」
言った瞬間彼女が、ほんとっ!?と驚いた後、嬉しい、と花もほころぶ様に笑う。この笑顔を見る為なら、大抵の事は出来るだろう。
実際はこんな場所彼女と行かない限り永遠に縁がないし、女性がいっぱいいる空間もどうも苦手だ。ただ、彼女が食べたいというパンケーキはなかなかおいしそうだ。きっと満面の笑みでパンケーキを食べるのだろう。おいしいね!と言う彼女を想像するだけでこちらも思わず笑みが浮かぶ。
「ただ、いつになるかわかんねーぞ」
「うん、うんっ!いつでも大丈夫だよ!」
「ちなみに、お前はどれ食いたいんだ」
「えっとね、この苺のとフルーツ山盛りので迷ってて…」
「じゃあ、両方頼め。んで、はんぶんこしたらいーべ」
「えっ、そんなのダメだよ!一くんも自分の食べたいの食べなきゃ!」
ぶんぶんと勢いよく首を横に振る姿がおかしい。けれどもあまりに勢いがいいものだから、そのまま首が折れるんじゃないかと心配になって、がしっと彼女の頭を掴む。
そして自分の顔を向く様に固定して、目線を合わせる。緊張からか視線を合わせている照れからか、彼女の頬にじわりと赤みが差す。ゆっくりとつかんでいた手を離し、そのまま頭を撫でてやった。
「俺は味なんてそんな気にしねぇから、うまいもん食えりゃいいんだよ」
「でも、せっかくなんだし…」
「そ。せっかくなんだから、好きなモン食っとけ」
ちょうど話が終わったところで、昼休み終了の予冷が鳴った。食堂や他のクラスへ出ていた連中も戻ってきて、先程とは違う意味で教室がざわめく。借りていた席の主も帰ってきたので、礼を言って席を立った。自分の席に戻ろうとしたが、ふと振り返って彼女を見る。まだ、いいのかな、と彼女が一人でうにゃうにゃしていたので、悩むよりも楽しみにしてほしい。
「デート、楽しみにしてろよ」
そこ、と彼女の持っている雑誌を指さすと、彼女も気づいたらしい。
「うんっ!楽しみにしてるね!」
雑誌を抱きしめながらやっと笑ってくれた。
2019/03/23
最後やっつけでごめん。なんかほんと、山場もなけりゃオチも弱いし、こんなんばっかだよ!こんなんしか書けないんだよ!!言ってたら飽きてきた…。ぼちぼち終わっていい?
≪ 青春なんて、なかったんだよ | | HOME | | びっくりするほどヤオイ。 ≫ |