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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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無題

魔女inしゃばけ、ラスト。
もう支離滅裂上等。書き逃げ万歳。





「それでですね、わたくし、刄墨と貴方方に仲良くしていただきたくってこちらを訪ねてきたのと同時に、貴方方にちょっとお説教をしに来たのでもあるんです」



きょとん、と長崎屋のおふた方が…。
あらあら、仁吉さんまでそのような顔をしなくてもいいじゃありませんか。
あら、刄墨まで。
話していませんでしたか?
まぁいいでしょう。
わたくし、今回の件に関しては少し怒っているんですよ。



「まず第一に、何故刄墨は貴方方に滅ぼされねばならなかったのでしょう?」

「それは、墨壺…刄墨くんが人を殺めるから」

「そうですね。では、何故人を殺すか聞きましたか?」

「聞いてはいないけれど、調べて知っていたよ。香が欲しかったんだと」

「そうですね。では、何故香が欲しかったんだと思います?」

「付喪神に、なりたかったんだと…」

「そうですね。刄墨はただ、生きたかっただけなんです。死ぬことが怖かっただけ」



方法を、少し間違えてしまっただけなんです。
少し、というには語弊があるかもしれません。
だって人が死んでしまったんですから。
ですが、勝手な憶測だけで貴方はこの子を殺したんです。



「生きたいと必死になる者を、殺すのは、悪ではないのですか?」

「そ、れは…」

「確かに刄墨の選んだ道は間違っていました。沢山の人を殺めてしまった事実は消えません。
 けれど、だから刄墨は問答無用で殺してもいいのですか、理由も問われず、殺してしまってよいものですか」

「……………」



わたくしは、人が死んだり殺されたりする話が嫌いです。
殺した人も嫌いです。
だから、今後また刄墨が殺人を犯せば嫌いになります。
許せない、のですよ。人の幸せを奪ってしまう人は。
あの人は、世界のために、他の人たちのために自分を殺したんです。
他の人の幸せを願って死んだのに、その幸せの上に生きてる人達が、勝手に不幸になるなんて許せません。
人は、幸せにならねばならないのです。
……いけません、話がずれましたね。
忘れてください、この世界には関係のない話です。



「貴方方も、殺人者ではないのですか」



一太郎さんと仁吉さんは黙ってしまわれました。
こころなし、一太郎さんの顔が蒼いような気がしますが、わたくし引きません。



「どうして、止めてあげなかったんですか。この子が哀れな墨壺だという事まで気づけたなら、どうして、この子の心を聞いてあげなかったんですか」



そしたら、殺すという暴力に訴えたやり方に出なくてもすんだかもしれませんのに。
気付けば、刄墨がわたくしの手を握っていました。



「俺のことで、泣かないでよ、姐様」



俺は、もういいよ。
他の誰が俺のことを忘れても、姐様が救ってくださったじゃないか。
姐様、俺、本当に姐様に感謝してるよ。

刄墨、貴方は、えらいですね。
許すことが、できるのですね。



*



その後、一太郎さんは調子を崩されて寝込んでしまいました。
仁吉さんはいち早く一太郎さんの異変に気づき、一太郎さんを布団の中に押しとどめました。
わたくしどもは…まぁ、用事もすんだことですので、仁吉さんに睨まれながらそそくさと退散させていただきました。
その間に一度だけ一太郎さんが目をあけられて「ごめんよ。気付いてあげられなくて、ごめんよ」と言ってくださったので、すごくいい気分で変えることができました。



「ねぇ刄墨。一太郎さんとなら、仲良くしてもいいんじゃないですか?」

「ふんっ」

「もし、わたくしが刄墨に、一太郎さんへ薬を届けてもらうお使いを頼んだら、やってくれますか?」

「姐様がいうなら、俺は従うだけです。行ってやりますよ、見舞くらい」







魔女inしゃばけ、終了!
あー、長かった!!もうぶつ切りの滅多切りもいいとこだけど、満足したー!!
いつか魔女っ子が完結したら、書き直してUPしたいなぁ。
でも、魔女っ子が完結する日なんて来るのかしらねぇ。
ちなみに、シアワセ云々のくだりは我らが皇帝ルルーシュ様のことです。

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