KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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微妙なハンター夢。
相変わらず幼女主人公、最強設定相手がシルバやクロロといった趣味全開です。
一人の少女がハンター試験に舞い降りた。
そう、舞い降りた、降臨したのだ。
やって来たのではなく、訪れたのではなく、舞い降りたの表現が一番適切だ。
天使のように神々しく、可愛さの中に儚さも持ち合わせる庇護欲を掻き立てられるほどの愛らしい少女。
不安げに眉を派の字にし、うつむくその姿に思わず胸が痛む。
少女の憂いを取り除きたい、少女に笑って欲しい。
そう思わせる何かが少女にはあった。
「うーちゃんの右手」
少女の腕が龍鱗に覆われ、手からは鋭利な爪が伸び、少女の手には不釣り合いなほど巨大化した。
黒く大きなそれは、まるで悪魔の腕のようだった。
男が少女に銃弾を撃ち込むも、龍鱗が跳ね返す。黒く鈍く光る鱗は硬質で、銃弾では傷一つ付いていなかった。
銃弾が止むと、少女は大きく鋭い爪をもつ手を振り上げ、振り下ろした。
男との距離は十分にあったはずなのに、爪が生み出した斬撃は男を引き裂いた。
「どうした、迷子か?」
シルバが声をかけたのは、先程からきょろきょろと周囲を見回しあっちこっちを行ったり来たりしている少女だった。
シルバの声に振り向いた少女は困ったように眉を派の字に下げ、困ったようにシルバを見上げた。
改めて見た少女はどこか浮世離れした可憐さがあり、まさに天使。
小さな口が開き、少女の告げた行き先はシルバの良く知る所だった。
「しーちゃんをいじめないであげて」
シルバとクロロの目の前に降り立ったのは、天使の様な神々しさを持つ、悪魔の翼を生やした少女だった。
憂いを帯びたような瞳は困ったような顔でクロロを見る。
突然現れた少女はどこまでもか弱い少女だ、けれど、あまりにも不釣り合いな不吉な翼。
ごくりと唾を飲み、クロロはシルバと対峙していた時よりも一層気を引き締めた。
少女は確かに天使だが、堕天使という存在を忘れてはならない。
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