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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

好きなことやものを知らせておくと、こうなる

北さん夢




“付き合うんはえぇけど、彼氏らしいことなんも出来んで”
“大丈夫、わがまま言わないようにする”
“わがままくらい、幾らでも言うたらえぇ。ただ、わがままきいたれるか、わからんだけや”
“わがまま言ってもいいの?”
“そういうのが、恋人なんやろ”

付き合う時に言われた言葉を、今でもよく覚えてる。部活で忙しい北さんの邪魔をしたくなくて、ものわかりのいい彼女のふりをしようとした。だけど“それは対等な関係ちゃうやろ”と否定された。わがままを言ってもいいのだと言ってくれた。それが恋人同士というものなのだろうと。ちゃんと私のことを考えてくれてるとわかって、震えるほど嬉しかった。

「部活終わるん待つな言うたやろ」
「運動部の彼氏持ちの友達と一緒だったから、平気」
「お前を家まで送られへんのも、前言うたよな」
「大丈夫、親に駅まで迎えに来てもらうから」
「親御さんも忙しい時間やねんから、無理させたらアカン」

うちの学校はスポーツの強豪校で、運動部の練習も夜遅くまでやっている。放課後の教室でこっそりお菓子を食べながら友達とお喋りして、その日出た宿題をやって。それでもまだ、部活動は終わらない。全問解き終わった宿題のプリントをカバンにしまって、だらりと机に頬杖をつく。

最終的に同じく運動部に彼氏を持つ友達と、互いの悩みを話して、互いに同情しあうまでがワンセット。「放課後デートがしたい」「一緒に登下校したい」「土日デートもしたい」「夏休みどこか行きたい」「甘い一日を過ごしたい」無理なのはわかってる。彼らは部活に青春を捧げて、私たちはそのお邪魔虫でしかない。いや、お邪魔虫は卑下しすぎか。
たぶん、主人公である彼らの物語の、脇役でしかないのだ。主人公は彼氏。その周囲にチームメイト。物語は彼らで完結していて、私たち彼女はモブでしかない。
「応援が励みになる」「居てくれるだけで頑張れる」なんて私は言われたことがないけれど、友達はそう言われているらしい。惚気か、と友達の頬をつっつくも、「もっとイチャつきたい」と項垂れた。

だらだらと、生産性のない時間が過ぎていく。いつだって最後は「寂しい」で締めくくられる。明るかった外が夕日に染まり、月が昇っても部活は終わらない。せめて一緒に帰りたい、その思いだけで、数時間教室にいた。部活終了時にセットしておいたケータイのアラームが鳴るまで数十分。会話も尽きて無言で過ごしていたのも、やっと終わる。じゃあね、と手を振って、彼女はグラウンドへ。私は体育館へと走った。

「ちょっとでも一緒に居たいなって」
「気持ちはわかるけど、アカンもんはアカン」

あ、北さんも一緒に居たいって、ちょっとでも思ってくれてるんだ。その事実にほわわっと心がピンク色になる。終わらない押し問答をしている横を、他のバレー部員がじろじろ見ながら通り過ぎていく。目立つ方の宮が何か言ったような気がしたので、睨んでおいた。お先失礼します、という部員たちを見送ったあと、北さんはため息をついて「今日だけやで」と手を握ってくれた。

「今日はどうしたん」
「友達と彼氏の話してたら、北さんに会いたくなったの」
「ホンマに疲れて無理な日もあるからな」
「ごめんなさい、ありがとう」
「えぇて。俺も顔見たい思とったし」

街灯だけでは少し暗い夜道。だけど、北さんの手を握っていればへいちゃらだ。部活が終わって、駅に着くまでの短い時間。その短い時間だけ、北さんは私だけの彼氏になってくれる。だから何度怒られたって、月に2.3度はこうして北さんの帰りを待つのだ。

「わがまま言うてもえぇ言うたけど、あんま心配さすようなことは、やめてや」
「北さんも、ホントに無理な時は無理って言ってね」
「お前の顔見ると、多少の無理でもしたらなって思うから、俺も大概惚れとるわ」



正論パンチとわがままパンチ
結局は、惚れた方の負け
2019.05.28

以下、いれようと思ったけど入らなかった北さんのデレ
「おはようとおやすみのメッセ毎日くれるやろ?」
「ちょっとでも北さんと話したいと思ってやってるんだけど、さすがに毎日はウザかった?」
「アホ、逆や。あれあるから、今日も一日頑張ろう、頑張ってよかった、思えるんや。大した返事もせんのに、毎日悪いな」

北さんにアホかって頭叩かれたい…!双子と一緒にワルイ事してガミガミ叱られたい。そんな思いがふつふつとわいてきました。北さん…来年の3月頃かな…イガイタァイ。侑くんは本当に、いつまで待てば…いいんですかね…。日程と、きくちくんも…きくちくん。キラキラしたきくちくん…。まぶしい。

Q.ここ最近やたらめったらブログ更新してるけど、なんぞあったん?
A.仕事が…暇で…。家でも一人で暇で…。
去年もこの時期に書きまくった記憶あるし、この時期暇なの?それとも急に創作意欲が湧く時期なの?なんにせよ、何かしら書くのはいいことだと思う。いいことだと思わないと…。

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