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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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借りて来た子

引き続きマギ編。とはいっても、オリキャラ回。
友人宅の魔女シャルメラさんが出てくるよ!
その後ちょろっとだけ甘いの?微糖くらいのいっこ。





「ふん、結婚なんてまた人間じみたことするじゃない。貴女一人じゃ何も出来ないのね」
「わたくしは人間です。人とは一人で生きていけないものですよ」

すっかり旧知となってしまった、数少ない本物の魔女の友人にアキラは結婚を報告した。
人間なんて魔法使いに劣る下等種族だ、と人間を見下すシャルメラはアキラの予想通り結婚をなじる。
それが彼女の性格だと理解している魔女は、祝いの言葉として受け取った。

「あまり世界を混ぜるのは良くないですが、せっかくの席です。あなたも式に招待したいのですが?」
「遠慮するわ。人間が集まる場所に行くなんて反吐が出る」
「まぁまぁ。一応友人であるあなたにも祝って欲しいのですよ」

にこりとアキラが微笑めば、けっとシャルメラは顔をしかめた。



冗談じゃない、冗談じゃないわ!
アキラはわたしには劣るけど、それでも人間じゃなくて魔女なのよ。
ただの人間風情と一緒になっていい存在とは違うのよ。

アキラもアキラよ、なに人間みたいな事言ってんの!
結婚ですって?わたしたちは弱い人間とは違う、一人で気高く生きる魔法使いなのよ!?
誰かを好きになったとか、そんな事思う必要ないじゃない。
わたしたち魔女は人間なんかとは違う種族なんだから。
好きとか寂しいとか、そんな感情必要ないの!

結婚なんて馬鹿馬鹿しい。
魔法使い同士なら血統をよりよくするために手段として結婚する事もある。
けど、自分自身が長寿な種族だから子孫を残す事は考えていない。
極めるのは自分自身、その後のことなんて知らないわ。

あぁ腹が立つ。
何勝手に人間なんかと結婚してるのよ。
人間みたいに生きようとしてるのよ。
貴女は魔女でしょう?人間なんかとは違う、もっと優れた存在なのよ。
もっと魔女らしく生きなさいよ。



結婚報告の魔女と、シャルメラさんでした。
シャルメラさん:1000歳の天才魔女。美人でグラマー。人間は下等種族!な、人。
これが友人をとられたシャルメラさんの嫉妬だったらシャルメラさん可愛いすぎるだろう!というお話ですた。
魔女とシャルメラさんはわりとマブダチ。

魔女はシンドリア建国時に王さまとゴールインしました。
王さまの押しに魔女が負けた(笑)
一体建国何年くらいなんだろう、10年もないと思います。いや、10年くらいなのかな…。
年表作らないと、既に昨日の話とも齟齬が生まれているからまずいwww



「ここまで長かったな」
「そうですか?国をつくるにしたら異例の早さだと思いますが。というか、早すぎて不安なくらいです」
「なに、民がいいから俺は国をまとめるだけで良いんだ。地盤はできているさ」

ようやく即位式やその他祭典が済み、シンドリア国王として落ち付いた生活となった。
結局シンドバッドの押しから数年逃げ続けたアキラも、建国と同時に折れ結婚という事にもなってしまったし。
でもまぁ、シンドバッドは順風満帆にすべてがうまく進んでいる。
今のところは、と注釈が入ってしまうが、ずっと平和で過ごすためにシンドバッドは王となった。
国と民と仲間とアキラ。
守るべきものが一気に増えたので気が引き締めなければならないが、やっぱり今は建国と結婚の喜びが大きい。
それはアキラも同様で、ここ最近は国の為によく動き回っていた。

「ですが、これからなのを忘れてはいけませんよ。国の標が王なんですから」
「あぁ、わかっている」
「………」
「不安か?」
「…えぇ」

過去仕えた王を、愛した王を国の争いで亡くしたアキラにとって、シンドバッドが王になることが恐ろしかった。
シンドバッドもアキラの事情を察しているが、大丈夫だと言うことしかできない。大丈夫だという証明はこれからしていく。

「よし!」
「きゃっ」

シンドバッドは不安げにしていたアキラを抱き上げ、国が一望できるテラスへと歩みを進めた。
海風が吹き込むテラスは大きく、シンドリアの国を一望できる。
シンドバッドはアキラを抱きかかえたまま、夕日を浴びる。

「見ろアキラ!これが俺たちの国シンドリアだ!」
「はい」
「良い国にしような」
「えぇ、もちろんです」

眼下の街は活気が溢れ、希望に満ちている。
まだ見ぬ未来に不安を抱かずにはおれないが、今は、幸せだ。
アキラはシンドバッドの腕の中で幸せを感じ、シンドバッドは腕の中にいるアキラを抱きしめる事で幸せを感じた。





そんなわけで甘い感じでした。
シリアスを省いたらこんな感じになる。なんやかんやで夫婦。
シリアス入ったら、歪すぎる夫婦。
マギ美味しいわぁ…。なんだろう、王さまが王さまだったから?
ギアスでルルーシュに仕えた魔女が、一から建国するシンドバッドに出会ったという感じ。
この世界でこそ幸せになって欲しい魔女だけど、どうなんだろうか…。
マギ本編が怖い。

次回更新する時は、八人将を交えられたらいいな!

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