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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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まだまだマギ

引き続き魔女っ子マギ編をお送りいたします。
今回はシリアス要素少なめ、過去編捏造風味でお送りする予定です。
しばらく続く、マギフィーバー!!!!というか王さまフィーバー!!!





※魔女27歳 シンドバッド19歳 ジャーファル15歳
時代考証とか考えるよりもとにかく書きたいという思いが強いので、当時あり得ないものが登場してるかも。



「「「かんぱーい」」」

がん、と木製のジョッキを打ちならす。
迷宮を探す旅に出て早五年、やっと四つ目の迷宮を攻略したのでその宴会だった。
迷宮は街からそう離れておらず、攻略したあと先に決めていた集合場所であるこの食堂で待ち合わせをしていた。
最後に食堂に現れたのはアキラで、アキラが席についた時には料理が山のように並べられていた。

「よし、そろったし食うか!」
「遅くなりました、冷めないうちに食べましょう」
「はい」

迷宮を攻略したあととあって、シンドバッドのテンションは高い。
アキラはいつも通りだが、迷宮のお宝をゲットできて暫くは旅の貧乏生活とおさらば出来るので、やっぱり少しは嬉しい。
ジャーファルは未だ二人に慣れないが、行動を共にするにつれ少しずつだが打ち解けて来た。
それでも遠慮しがちな子供に、なんだかんだ言って世話好きなアキラが面倒をみる。
料理を小皿によそい、ジャーファルに手渡す。

「ジャーファルくん、滅多にできない贅沢なのでしっかり食べておくんですよ」
「はい、アキラさま」
「そうだぞ、今のうちに食っとけ食っとけ!」
「はい、シンドバッドさま」

無表情で他人行儀だが、返事をしてくれるだけマシになった。
シンドバッドを暗殺しにきた当初は口を聞いてくれなかったし、自害しようとするのを止めるのに必死だった。
一緒にいるうちに、もっと仲良くなれたらいいなとアキラもシンドバッドも思っている。
気づけば料理が半分ほどに減っている。
肉を、と店員を呼びとめるシンドバッドを制し、アキラが野菜物を注文する。
ぶーたれるシンドバッドに野菜も食べろと説教をし、なんでも食べるジャーファルはいい子だと頭を撫でた。
そしてわいわい迷宮での出来事で会話が弾む。
あの時はヤバかった、あれはすごかったなど、酒も入ってより盛り上がる。

「て、ちょっと!なに子供に酒飲ましてんですか!」
「15ならもう大人だろう、酒くらいいいじゃないか。なぁジャーファル!」
「飲めとおっしゃるのなら」
「飲まなくていいです」「宴だ、飲め!」

ジャーファルは無表情のままアキラとシンドバッドを交互に見た後、ジョッキに入った酒をあおった。

「あ!もうっ!ジャーファルくんは最終的にシンドバッドの言う事を聞くんですから、あんまり無茶はさせないでくださいね」
「はっはっは」
「というか、貴方も未成年でしょうに…」



この時代に未成年の意識なんてありません\(^o^)/
16歳くらいで大人扱いかな?とぼんやり考えてます。そのうち調べる。
と、まぁこんな感じの若かりし頃の王さま一行でした。
ジャーファルくん加入1年くらい。

で、これを書きたくって酒の話題になった。



「あーつかれた。ベットで寝るなんて久しぶりですね」

迷宮で得た財宝の一つと引き換えに、街一番の上質な宿をとった。
部屋は広く、床には絨毯、壁には壁布、窓にはカーテン、天蓋付きのベットはキングサイズ。
19歳のシンドバッドは随分としっかりした体つきだし、15歳のジャーファルは育ち盛りでまだ子供と大人のちょうど中間のような体つきだが、アキラよりは大きい。
つまり、いくらキングサイズといえども三人仲良く川の字で寝るのは少々きついと言う事だ。
かといってもう一部屋取るのは一人だけ仲間はずれの様で嫌だとシンドバッドが言うので、毎度誰かが簡易ベットかソファで寝る羽目になる。そういう場合はいつもジャーファルが進んで買って出るのだが、不公平なのでいつもじゃんけんで決めている(それでもジャーファルが持ち前の動体視力でわざと負けにいくので、結局ベット:アキラ・シンドバッド、ソファ:ジャーファルとなるのだが)

先の宴では結局アキラも酒を飲む羽目になり、あまり強くないので今も少し酔っている。
シンドバッドは酒池肉林上等、浴びるように酒を飲んでいるのでべろんべろんだ。
いくら飲んでもけろりとしているジャーファルがそんなシンドバッドを支え、ベットまで運ぶ。

「ありがとうございます。シンはお酒が強い癖に限界を超えて飲むのでだめですね」
「いえ」
「お疲れさまでした。三日間くらいはのんびりすると思うので、今日はゆっくり休んでください。迷宮での疲れもあると思いますし」
「はい」

ぺこりと一礼をして、ジャーファルは掛け布をもってソファへと横になった。
アキラもあくびを一つして横になろうとした時。
おもいきり腕を引かれた。

「え、ちょ!んっ!!」

酔いつぶれていると思っていたシンドバッドがアキラの腕を引き、そのまま口づけた。

「ばっ!なにするんですか!!」
「アキラが綺麗だったから、した」
「あーもう、酔っ払いはさっさと寝てください。水飲みますか?」

顔を赤くするアキラは、シンドバッドの手を振りほどこうとするが、力強く握られ逃れられない。
おそるおそる視線を合わせると、先程までよっぱらってしまりのない顔だったのが、落ち付いた真剣な面持ちで、それでも少年っぽく笑っている。力強い笑みだ。
これはまずい、と本能的に感じたアキラは逃げようとあがくが、シンドバッドの手がふりほどけない。

「ちょちょちょ!待ってください!何するつもりです!」
「何って、アキラが好きだから「待てぇい!」
「アキラ…「違う違う違う、そんなムードでもなんでもないから!!」
「押し倒さないで押し倒さないでください!わーわーわー!」

力で負けたアキラは結局押し倒されたが、それでも抵抗はやめない。
一回り近くはなれた子供に欲情されるなんて、まるで騙してるような気分だ。
もちろんアキラにシンドバッドへ対する好意が全くないわけではないが、それでも今はまだ若い彼を見守る姉の様な気持ちなのだ。だから、キスされて押し倒されるなんて展開、望んじゃいない!というかどう考えても酔った勢いだろう、これは!そもそも恋愛経験自体が乏しい!てゆーか処女だ!これが初体験となるのか!?無理無理無理無理!!!
なんとか貞操は死守したいアキラだが、シンドバッドはどんどんアキラに近づいてくる。

「ジャーファルくんがいるでしょう!!!」
「ジャーファル、悪いが今夜は別の部屋を借りてくれるか。迷宮の宝を一つ差し出せば貸してくれるだろう」
「はい」
「待って待って待って、行かないでジャーファルくん!」

ソファで横になっていたジャーファルがシンドバッドの声でむくりと起き上がり、すたすたと部屋の外へ出ていってしまった。どうしてシンドバッドには忠実なんだ!主に面倒見ているのは自分なのに!とアキラは泣いた。

「これでいいだろう?」
「よくないです!まったくもって悪いです!」
「アキラ…」
「ストップ!まった!まったぁぁぁぁぁ!!!!!」



翌日

シンドバッドが目覚めるとなんだかすっきりしていて、とてもすがすがしい気分だった。
部屋を見渡すと隣で寝ているはずのアキラがいない。
ソファを見てもジャーファルがいない。
あれおかしいな、とシンドバッドは首をひねる。
するとタイミングを見計らったかのようにジャーファルがノックをして部屋に入ってきた。

「おぉ、ジャーファル!良い朝だな!」
「おはようございます、シンドバッドさま。アキラさまから伝言を預かっております」
「なんだ?朝飯でも先に食べに行ったか?」

「しばらく実家に帰ります」

「え?」
「以上です。宿から朝食を食べるのなら食堂に来い、朝飯が出来ている、とも言われておりますが」
「いやいやいや、え?」

翌日すっかり酔っていた時の記憶を失っているシンドバッドは、なぜアキラが家出まがいの事をしたかわからない。
ジャーファルに俺なんかしたっけ?と尋ねれば、昨日の様子を台詞そのまま再現され(もちろん出て行けと命じられた所まで)、頭を抱えた。
覚 え て い な い !
あのアキラと、ついに、その、やってしまった!?記憶にない!
そもそもその後本当にできたのか!?記憶にない!
いやでも、えぇぇぇぇぇぇ!!!!

「よろしければお着替えをお手伝いしますが」

寝るとき服を脱ぐ癖があるのは前から把握しているが、ま さ か !






そんなこんなで過去捏造変でした。
あと2年くらいでマスルール加入かな?
注目すべき点は、魔女27歳、シンドバッド19歳という点です(笑)
魔女は東洋人+二十歳の時セーラー服を着ても違和感がなかった童顔。つまりは歳より若く見えるのですね。見た目二十歳くらい。なので、見た目的にはセーフですが、実年齢的にはアウト。
魔女もそれは感じているのですが、若さに押されてもうそろそろ落ちます。今はまだ年下すぎる!ともやもやしてます。
ちなみに魔女の家出は結構長い期間だったとだけ(笑)

下僕「おかえりなさい、姐様!」
魔女「しばらく引篭もります、任せました」
下僕「あ、姐様…?」
黄猫「にゃー」
青ペンギン「きゅー」

魔女下僕組が事の次第を知ったら、打倒シンドバッドとなります。
というか、シンドバッド許すまじ!!!!!!と主に下僕がブチ切れます(笑)

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