KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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リクその1更新ー!
明日は晴さんのイゾウ予定だよ!!
もし続きが気になるようになれば、またリク受け付けます(笑
補足説明としては、おかーさんの武器は刀。
その刀身と鞘には海楼石が練り込まれててvs能力者戦にとても役立つとか…。
本編で書いてない設定をいきなり使うなってな!!!
はい、すみませんでしたorz
後は海賊編と同じくナイフの投擲も相変わらず得意です。
こっちはちょろっと銃も使えるかな。
また過去編書いて、この辺の事もっと書かなきゃなァ…。
過去編はサカズキさんの口調わかんないから書きにくいんだよなァ。
もっと幼シャンクス増えろ。15歳だよ?なにそれ美味い。
きっと刀はサカズキさんが与えてくれたと思うよ!!准尉昇進祝いくらいに!
今日は海軍編の、子育て編。
前言ってた原作1巻の最初のお話。
シリアスだけど、書きたい話だったんだ…!
続きはまたぼちぼち書いて行く。こっから二人の距離が変わった。
「ルフィ!!」
かーちゃん!と泣きながら、ルフィは足にしがみついてきた。
しゃがんで抱きしめると、わんわんと泣き叫ぶ。
ルフィが生きているということに、あたしは心底安心した。
まだ心臓が痛いほど鳴っている。
ルフィが悪魔の実を食べて、海王類に襲われたと聞いた時は本当に目の前が真っ白になった。
でも、ルフィは、こうして生きている。
抱きしめるルフィは、無事だ。
「アホたれ…!」
「がーぢゃぁぁぁぁあん!!」
大泣きするルフィにつられて、コトリの涙腺も刺激された時だった。
ざり、と砂がすれる音と、嗅ぎ慣れた生臭い海と血の匂いがした。
顔をあげると。
「あか、がみ…」
「なんつー顔してんだよ。海軍の鬼ともあろうお方が」
「お前、手が…」
「子供一人の命と比べたら、安いもんだろ」
コトリが目にしたのは、隻腕のシャンクスだった。
肩下から先のない腕からは、今も鮮血があふれている。
どうして腕がないのだとか、言葉の意味がわからないとか、どうして笑っているのだとか。
コトリは混乱する。
「ど、して」
「なァんで泣きそうな顔してんだよ。ここはよかったって笑うとこだろ」
ルフィを抱いて立ち上がると、ルフィがシャンクスに過剰に反応した。
シャンクスの名を叫び、腕が腕がと手を伸ばす。
やっと、コトリもシャンクスがルフィを助けてくれたことを理解する。
同時に、腕がない理由も。
「来いっ!!」
泣くルフィを片手に抱え、もう片方の手で赤髪の手をとった。
2010/11/17
コトリは村唯一の小さな診療所にシャンクスを連れていった。
シャンクスの腕を見た老医師は驚いたが、出来うる限りの処置を施してくれた。
小さな島で出来ることは限られているので、経過に注意しろと言われ、鎮痛剤を処方してもらう。
泣き疲れたのか、眠ってしまったルフィを背負いながらコトリはシャンクスと一緒にいた。
エースの待つ家に帰る道の近く、村と山の境目だった。
「本当に、ありがとう。ルフィを助けてくれて」
「そうするのが当然だと思ったからな」
「…腕、すまなかった」
「なんで謝る。オレはオレのしたいようにしただけだ」
コトリは切なそうに眉をひそめ、シャンクスを見た。
へらりといつも通り笑っている姿が、逆に申し訳なく感じる。
母親としてルフィを助けてもらったことは、感謝してもしきれないほど感謝している。
でも、失ったものは大きい。
命こそ助かったが、四肢の一部を失うことになった。
出来る限りの礼をしたいと思うし、するのが当然だと思う。
相手が因縁の宿敵でも、海賊でも、それはそれ、これはこれだ。
ルフィを落とさないように気をつけながら、頭を下げた。
「ありがとう、シャンクス」
2010/11/18
ルフィを助けてもらって嬉しい。感謝している。
それでも、どうしたって切ないものがコトリの中にあった。
改めて見るまでもなく、シャンクスの左腕はそこにない。
出会ってから数十年、ずっと戦ってきた。
互いの最も得意とするものが刀で、技量はほぼ同等。
純粋な戦闘技術はコトリの方が上だったが、いつしかそれは拮抗していた。
海賊の下っ端だった男が、気付けば自らがそれを率いるまでに成長していた。
もちろんその間に、コトリも成長していた。
雑兵だったのが今では少将だ。賞金首を狩って、海賊を潰して。強くもなった。
どこかで、シャンクスと自分はライバルだと思ってた。
敵同士だけれど、似ていると、同じように成長していると感じていた。
「…なんで泣くんだよ」
「わか、らなっ」
もう、彼の剣技を見ることが、刀を交えることが出来ないと考えると、悲しさが胸を突き上げる。
シャンクスを捕らえるのは自分だ。
インペルダウンに送り込む。それがコトリの仕事だった。
だけど、ずっと今の関係が続けばいいなぁって、思ってた。
「腕が、なくなってしまった」
「そうだな。だが、後悔はしちゃいねぇさ」
「わたし、はっ!わたしが、いればっ!!」
「自分を責めるなよ。元はといえば、俺がルフィに悪魔の実を食わせたのが原因なんだからな」
アホだ。
シャンクスは、アホだ。
どうして敵である自分にもこんなに優しい。
その優しさが、嫌になる。
涙が、止まらない。
「だからお前は、アホなんだ」
2010/11/23
ことさんに、「シャンクスとのラブっていつ頃?」って聞かれたんだけど…。≪ お子さま行進曲 青年期編 | | HOME | | 眠いからもうなにもしない。 ≫ |