KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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本日二本目。
怪我話はおいしい。
ついでにお子さま本編でも怪我話のネタがある。うっかりエースが主人公燃やしてやけど負わせる話。お子さまはなーんも気にせんけど、エースがめっちゃ気にするし、保護者もちょっとは気にする。ちなみに保護者は喧嘩すんならほどほどにしろってお互いにげんこつゴンゴンやって、表向きはそれで終了。本番こっから。お子さまを部屋に呼び出し、念入りに怪我チェック「お前なァ。これ顔だったらどうすんだよい」「へ?別に?」ここでぐりぐりーっとお仕置き「見ててこっちが痛くなるからやめろ」「あー、根性で治す!」「アホ、火傷は治んねーからいってんだよい」「え、火傷って治んないの?」「治んねぇっつーか、痕が残りやすいな」「ふーん、そういえば、サッチやキッチンの人たちも腕火傷だらけな」「だろ?だから気ぃつけろ」「はーい」「ちゃんと冷やしとけよ」「そうすると、痕なりにくい?」「たぶんな。暫くは一時間おきくらいにナースんとこ通っとけ」「えー、めんどい…」「行け」「ふぁい」これにてお子さま説教編終了。次、実に女々しいエースとお子さま編「あー、その、すまんかったな」「んーん、よけれなかった琴里が未熟!!」(あれ、なんかこんな話前にも書かなかった?すっごい既視感あるんだけど。まぁいっか)「でも、痕残るだろ」「それ、マルコにも言われたけど、なんでそんなに気にすんの?」「だってお前…」女だろ、と言いかけて、主人公が女だからって痕を気にしないのもわかってるし、女だからって言うと差別だと怒られそうな気がして言うのやめる。もごもごもご「別に琴里気にしないよ?」「それでも、その怪我見るたび俺が気にする」「なんで?」「だって、仲間を傷つけただけでもショックだっつーのに、毎日それ見せつけられたら俺はどうしたらいいんだよ」「あー、そりゃ確かに?」「だろ?だからとりあえず謝らせてくれよ」「うん、いーよ」「すまんかった」「許す!じゃあ、全力で治すね!!痕残んないように!」にこにこにこーっとお子さま組もこれにて決着。若さの力で痕はなくなりましたとさ。あれ、これほぼ書きたいこと書いたから、ちょっと手直しするだけで一本書けんじゃね?時間があればね!
お子さま海軍編
「しばらく休養しとれ、アホんだらが」
「あー痛い、死ぬかと思った」
「ったり前じゃ。体半分ちょん切れとんじゃ」
「よく生きてたなァ」
「軍医とお主の兵に感謝せぇよ」
「お礼言っとくわー」
「んなわけで、休養8ヶ月な」
「そんなに?」
「内臓損傷して、足もざっくりやって縫っとるし、なにより今動けんじゃろ」
「うん、痛い」
「そーいうわけじゃ。点滴はずれたら、フーシャ村帰れ」
「ぅへーい」
2017/08/27
「そんなわけで、しばらく家にいます。ただいま!」
「かーちゃんおかえりー!!」
「おかえりー!!!」
わっと飛びついてくるエースやルフィを、松葉杖ながらもキャッチし、いなすあたりは怪我をしても琴里である。
右手でエースをつまみ、松葉杖を捨て片足で立ち、左手でルフィをキャッチする。
切られた右わき腹に痛みが走るも、許容範囲内。
ガープは休暇もかねてフーシャ村に戻れと言ったのだろうが、実際のところ、エースとルフィがいる限り療養はあまり期待できなかった。
「うぉ、かーちゃん怪我してる!」
「あ、ほんとだほーたい巻いてる!」
「説明聞いてなかったんか!!怪我したから治すためにしばらく家にいるつったろ!!」
「かーちゃん大丈夫か!?」
「かーちゃん死ぬの!?」
ぎゃあぎゃあ騒ぎ出す子供らを両手に抱えながら、傷口が開かないか心配する琴里であった。
2017/08/27
「おっまえ、こんな体であいつらの面倒見てたのかよ!!」
「あー、あの子ら舐めてたわ。マジで傷口開くとは思わなかった」
シャンクスが琴里のシャツを開くと、幾重にも包帯が巻かれた腹があった。
うっすらとではあるが血がにじんでおり、琴里の表情を見ればその傷が痛むのは明白だった。
よく見ると部屋には松葉杖が立てかけてあり、ズボンの裾をめくると、そこにも大きな傷がある。
誰がどう見ても安静を必要とする大怪我なのに、琴里はいつもと変わらずエースとルフィの相手をしていなかったか。
思い返せば、気付くきっかけはいくらでもあった。
歩き方がおかしかった、重心がずれ動きがいつもと明らかに違った、子供たちが琴里を気遣っていた、他にも、おかしいところは幾らでもあったはずなのに。
というよりも、琴里が休暇でもないのにフーシャ村に滞在している時点で気付くべきだった。
気付けなかった己の不甲斐なさと、何も言ってくれなかった琴里に対しての怒りが態度としてにじみ出る。
「俺にも隠しやがって」
「…聞かれなかったもん」
「ガキか!!怒るぞ!」
ばつが悪いのか、シャンクスの顔から目を背ける琴里。
シャンクスが怒ることは、戦場を含め滅多にない。
海軍の鬼と恐れられる琴里だが、ここは戦場ではないし、なにより自分がここまで怒らせてしまったのでその負い目もある。
「消毒液どこだ」
「リビングの目立つでっかい箱」
シャンクスが消毒液を取りに行ったので、琴里は息を吐いた。
シャンクスに怒られるのは苦手だ。
何のために怒るって、琴里自身のことで怒っているから。
心配すると怒鳴られて、なら心配するなと怒鳴り返すほど他人ではない。
自分の為に怒られると、どう返したらいいかわからなくなる。
「これだな。痛むぞ」
戻ってきたシャンクスは薬箱をサイドテーブルに置き、中から消毒液を取り出す。
ベットに寝かされたままの琴里は居心地が悪く、身じろぎ一つ取ろうものなら、睨み付けられた。
普段なら睨み返す胆力があるが、如何せん今は分が悪い。
その間、シャンクスは手際よくガーゼに消毒液をしみこませ、傷口へ当てがった。
「っつ」
「自業自得だ。これ終わったら医者行くからな」
「別に大丈夫。寝てたら治るし」
一瞬にして空気が凍りついたのがわかり、琴里は縮こまる。
「んのアホが!!!大人しくできてないからそうなってんだろが!!」
「エースとルフィの面倒は俺が見るから、お前は大人しく入院してろ!」
「療養中に体張ってんじゃねぇよ!!!」
「俺が心配してんの、わかれ!!」
子供のころもガープに心配をかけまくったが、大人になってからこんなに心配されたことがあっただろうか。
あまりにも必死なその声に気圧され、気付けば琴里は泣いていた。
「ご、ごめんなさい」
2017/08/27
この後怒鳴り声で起きてきたエースとルフィ。半裸で押し倒されてる母親を見て、エース激昂。かーちゃんになにしてんだよ!とシャンクスに殴りかかりに行くといい。激おこぷんぷん丸。しかもよく見たらかーちゃん泣いてるし。エースぷっつん。しかし同じくぷっつんしてるシャンクスは冷静に「お前ら琴里が怪我してんの知ってたろ。知ってたのになんでもっと気遣えねぇんだよ。お前らのせいで琴里死にそうになってんだよ」ここで初めてベッドに横たわる母を見ると、腹部に大きな傷跡があって、しかも出血してて、しかも治りかけで縫った後で引き攣ってえげつい状態のものを見せられて、エース絶句。事態についていけなかったルフィもおかーさんの現状見て泣き出す「かーちゃんしんじゃうー!」「死なねぇよ。これから医者つれてくっから、その間にお前らも反省しとけ」ぽいっと放心状態のエース放り投げて、主人公の衣服を整え、肩を貸しながら立たす。ここで姫抱っこしないのは、傷口が腹部だから。圧迫よくないもんね!ここでようやく正気に戻ったおかーさんが涙をぬぐって「だーいじょうぶ、シャンクス心配性だよねー。でも、ちょっと痛いから医者行ってくる。平気平気、すぐ戻ってくるから、ね!」といつものおかーさんに戻る。子供の前では強がりたいおかーさん。でもシャンクスの手前医者行かないとか言えない。エースとルフィの頭を一撫でして、シャンクスに連れられ医者に行く大人二人。残されたお子さま―ズはどうしようかーちゃん死んじゃうと泣きじゃくるルフィに対して、かーちゃんが死ぬわけねーだろ!と怒るエース。でもあの傷見ちゃったからとても心配。正直エースも泣きたい。ルフィを宥めたりなんやかやしてると気付けば数時間立ってて、シャンクス帰ってくる。お子さま―ズが泣きそうな顔で近寄ってくるので、いつも通りのシャンクスが「大丈夫だ。死にゃしねぇよ。昼にでも見舞いに行くから、今からでも一回寝とけ」「ほんと?ほんとにかーちゃん死なない?」「ッたり前だろ、医者行ったんだぜ?治してくれるさ」「ほんと?」「本当だとも」よかったーとほっとするのがルフィで、よかったと緊張の糸が切れて泣くのがエース。なんとか眠って起きて昼過ぎ、見舞いに行く男三人。そこにはいつも通りへらへら笑うおかーさんの姿が。駆けだすお子さま―ズの首根っこをつかんで静止させるシャンクス「琴里は?」「「怪我してる」」大人しくそろそろと近づくお子さま―ズにおかーさん笑って、おいでと手を広げます。お子さまーずは怒られたばっかりなので、ちらっとシャンクスの顔を見て様子をうかがうと、「そっとだぞ、優しくな」ゆっくり近づくと、おかーさんぎゅっと抱きしめる「ね、大丈夫でしょ」「大丈夫?」「うん。周りが大げさだからしばらく寝とけって言われてるけど、元気でしょ?」「しなない?」「どこをどう見たら死にそうに見えんの!すぐ元気なるよ」お子さま―ズをあやしつつ、シャンクスを見上げるとシャンクスもなんか泣きそうになってた。心配かけたなぁ、と珍しくおかーさんが気を使って、エースとルフィにのど乾いたから水もらってきて、と水差しを渡し部屋から追い出す「おいで」呼ばれてそろそろとおかーさんに近づくシャンクス。怪我してるし大丈夫かな、と考えてたら、笑った主人公に腕を引かれて抱きしめられた「心配かけてごめんね、ありがとう」「傷口見た瞬間、心臓止まった」「うん」「せめてさ、俺には言えよ」「うん、ごめんね。心配してくれてありがとう」なるべく優しく抱き返して、しばし。なんとなく空気を読んで病室前でどうしたらいいか戸惑ってたお子さま―ズ。
はい、珍しくシャンクスさんが報われました、おしまいおしまい。
あー楽しかった。
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