忍者ブログ

KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

クロスオーバーは書き手が楽しい

突拍子もない小ネタ:牛島くん夢、同学年
名前:牧 ほのか(まき ほのか)
※諸事情により苗字固定(ブログだと固定もなにもないけど)

※盛大な勘違いにより、神奈川の高校と宮城の高校が同じ地域になってます
(書き上げるまで…気づきませんでした…)





「ありがとう、お兄ちゃん」
「俺は牧の兄ではないが」
「~~~っ!そうだよねっ!ごめんね牛島くん、言い間違えたっ!!」

友達を家族と間違う恥ずかしさはいったいなんなんだろうと、真っ赤になった顔を抑える。牛島くんは赤面している私が珍しいのか、こちらをじっと見てから目線をそらした。
牛島くんと、お兄ちゃんは似ていると思う。背が高いとこ、体つきがしっかりしてるとこ、あと、どこかふわふわした雰囲気とか。だから正直な話、いつか間違える気はしていた。間違えないよう気を付けていたのに、ついにやってしまったという気分だ。
落ち着こうと違う事を考えてみようとしても、自分の「お兄ちゃん」という発言が頭の中で繰り返される。お兄ちゃん、牛島くんがお兄ちゃん。いや似てるけど!

*

「俺は牧の兄と似ているらしい」
「あー、なるほどネ」

若利クンがお兄ちゃん。なにそれオモシロっ!と二人が兄妹として並んでいる絵面を想像して笑う。
にこにこといつも通り笑う牧ちゃんと、不機嫌そうな仏頂面の若利クン。二人の距離を知っている者としては、笑うなという方が無理な話だ。

「何がなるほどなんだ?」
「牧ちゃん、ミョーに若利クンに懐いてるっていうか、距離が近いと思ってたのは、若利クンがお兄ちゃんみたいだったからかー、って」

牧ちゃんは誰にでも懐っこくて、優しい。ちょっと天然が入っている所も、男子受けバツグン。そんな牧ちゃんが若利クンには特別懐いてたから、これはもしかして?なんて思っていた。けど、牧ちゃんをどれだけ観察してみても、恋する乙女の形相は見えてこない。おやおや?なにかおかしいゾ?と思っていたら、お兄ちゃんと聞いて納得した。

「俺は牧の兄ではない」
「ソーダヨネ。若利クンは牧ちゃんに男の人として好きになって欲しいんだもんネー!」

「お兄ちゃん」として好かれたって、嬉しくないどころか、嫌な気持ちにしかなんないよネ!



2019.7.1

「え、お兄ちゃん?どんな人って…神奈川の高校でバスケ部のキャプテンやってて、今大学生で全日本の強化合宿行ってて、背が高くて色黒でちょっと天然っぽいかな?ふふ、なんだか牛島くんと似てるよね。あ、でもお兄ちゃんの方が老けて見える。いっつも高校生に見られなくて、制服着てても学生料金は生徒手帳必須だったもん」

※ここまで書いといて、白鳥沢が宮城、海南が神奈川という事に今更気づきました。もう…ちょっと…地理に関しては無視してもらっていいかな…!?
立海と白鳥沢がまざって、白鳥沢も神奈川だと思い込んでた…!!ごめんね!!どうしても若利クンと牧さんを一緒に書きたかったんだ!!

分かる人だけ楽しいこっそりクロスオーバー。
兄(牧紳一)と一緒に育ったので、全国区の選手だろうが強面だろうが多少意思疎通が難しかろうが、デカかろうがなんだろうが平気の女の子に、普通に接せられてころりと恋しちゃった若利クンでした。むしろ、妹ちゃんにちょっと面倒みられてる気すらある。
妹ちゃんに好かれたいがために色々頑張る若利クンと、兄に甘やかされて育ったので、色々面倒見てくれる若利クンを兄に重ねる妹ちゃんとのすれ違いラブコメ。っていうのを読みたいんだけど、誰か書いてもらえません?


例えば三者面談で、親の代わりに兄が来て牛島くんと対面したり。
「あー、牧ちゃん!……と、お兄さん?」
「天童くんすごいね。お兄ちゃん私と一緒にいると、お父さんに間違えられるのに!」
「まーねー。そーゆートコは外さないのヨ」
「ほのかがいつもお世話になっています」
「ハァイ、お世話してまーす」
「そうか、これからもほのか宜しく頼む」
「(なるほど、確かにちょっと若利クンに似てるかも~)」
「(でしょ)」

「牧…と、保護者の方か」
「牧紳一です。ほのかがいつもお世話になっております」
「いえ、どちらかと言えば俺の方が面倒を見てもらっているようなもので」
「ほのかは家でもしっかりしているからなぁ」

「ねぇ、天童くん。これって…」
「あー、若利クンはお兄さんじゃなくて、完全にお父さんだと思ってるネ」
「うちの紳一くんも、牛島くんの事顧問の先生だと思ってそう」
「ウヒャヒャ、まじ!?」
「言ったでしょ、紳一くんあんな見た目だけどちょっと天然なの!」

「紳一くん、この人!クラスメイト!同じクラスのお友達!!」
「なに、そうなのか?いや、立派な外見だから、つい先生かとばかり」
「それ、普段紳一くんが言われてるやつでしょ!」

「若利クーン、この人、牧ちゃんのお父さんじゃなくてお兄さんだからネー?」
「ム…?例の俺に似てると言うお兄さんか」

*

「お兄さんの事を、名前で呼んでいるのだな」
「あ、えへへ、外ではお兄ちゃんって呼ぶようにしてるんだけど、家では名前呼びなんだ。なんか恥ずかしいから内緒ね?」

「俺の名前は牛島若利だが」
「うん、そうだね?」
「俺のことも名前で呼んでくれないか」
「えっ、なんで!?」
「牧にそう呼んでほしいと思ったのだが、それだけではいけないか?」
「う、うーん?いいけど…わ、わかとしくん?」
「…なんだ」
「な、なんか急に名前呼びって照れるね!」
「………ほのか」
「うんっ!?」
「俺もほのかと呼んでいいだろうか」
「う、うん?そ、そうだね!?いいんじゃないかな!?」

あれ、思いのほか早くくっつくぞ、これ。

「男の子の事名前で呼ぶの、お兄ちゃん以外初めてで緊張する」
「そうか、俺が初めてか。なら、これからどんどん初めてを貰って行こう」
「ん、んんー、その言い方は、色々と誤解を招く、よ?」
「誤解?誤解も何も、全て欲しいと思っているのだが」
「えーっと、ほら、女の子の初めてって言うと、ファーストキスとかさ、そういうのも含めちゃうように聞こえるし」
「それらも含めて、ほのかのすべてが欲しいと言っている」
「ふぁっ!?」

思ったより若利クン書く難しいね!?浮世離れさせ過ぎた気がする。地に足ついた天然ってどう書けばいいんだろう。地の文あってこそなのかなぁ。
兄はゲスト出演程度に収められたら、いいな!

スラムダンクに関しては、原作後の黒板軸。藤真さんにひげが生えてる、そんな世界…。藤真…先輩…!藤真先輩は年齢追い越しても、永遠の先輩です。藤真先輩…。すき…。

拍手

PR

comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]