KLM

ちまちまと100年の魔女ページを作っています。
うまくいけば今週中公開…いけるかも？
ブログ再録がほとんどですが、プロローグのみ書き下ろし。
魔女っ子から始まって、初めて魔女についてそこそこ説明してます(笑)

以下、いろいろ悩んでるプロローグ4話中の1話。

はぁい、みなさまおこんにちわ、某魔法科6年卒業生、わたくし桐崎アキラでございます。
そ　つ　ぎ　ょ　う　せ　い　！
そうです、わたくし卒業したのですよ、やっとやっとやっと！！！

長かった　―――　6年間！
大変だった　―――　卒業レポート！
面倒だった　―――　他人のために頑張ること！

魔女、魔女、魔女！
ノット魔女っ子！
うふふ、魔女桐崎アキラ、いい響きじゃないですか…。自由って素晴らしい！
学生だからセーラー服着てましたが、ぶっちゃけもうセーラー服って歳じゃないですし！
だからって歳を聞くのはやぶさかですよ。
女は秘密を着飾って美しくなるんです。　あ・しーっくれっと・めいく・あ・うーまん・うーまん。でしたっけ。
6年魔女っ子やってましたが、一応一般教養ありますのでそこんとこよろしくお願いします。

今のわたくしは、大きな黒いとんがり帽子、黒のショートマント、服装はリボンタイのブラウスとシフォン生地フレアスカートです。
ぶっちゃけ魔女っ子らしさを演出するためだけに着ていた帽子とマントはもう必要ないのですが、学校の支給品だけあっていいエンチャントついてるんですよ。
防水耐火に始まり、防電防腐、弱い魔法も防いでくれる、強くて軽い優れモノです。
あとやっぱり、この手のものがないといまいち魔女っぽさが出ないっていうのも理由なんですよね…。
ほら、何事も見た目って大事じゃないですか。　(魔女の起源を遡ると穏やかではありませんが、あくまで昨今のファンタジー路線で)
杖は迷ったんですけど、ぶっちゃけあまり必要ないので軽量化も兼ねてやめました。
なんか魔女らしさが必要な場合はそれなりにゴテゴテキラキラハデハデした杖を出す予定です。
基本は杖なしで指パッチンやらそういうのでいこうかなー、と。

卒業後はノープランです。
いい年なんだから就職とかも考えたんですが、どこに？となりまして。
各世界の魔法会社はどこもぴんとこないし、一般企業とかありえないのでやめました。
だってわたくし魔女ですよ？魔女がオフィスでOLとか、それってどうなんですか。シュールすぎるでしょう。
かといって世界征服とかもめんどくさいですし、色々世界を見てみたいので放浪の旅に出ることにしました。
お金はあれです…ちょっとセコい手を使って…鉱脈とか…探して…そこそこ…。

とにかく。
卒業レポートで色々世界を見て回って、もっと世界を見てみたくなったので見て回りたいと思っています。
100人の願い事を叶える。この課題で得たものは意外とたくさんあります。

 

さぁ、魔女わたくし最初の世界。
とびっきり素敵な奇跡を差し上げましょう。

なんたってわたくしは魔女なのですから！

 

「そんなわけで、ここはどこですか？」

「どこって、迷宮だろ？あんたも迷宮攻略に来たんじゃないのか？」

 

遺跡風の、広い様で狭い、閉鎖された不思議ワールド。
目の前には元気のいい、いかにも主人公風な少年。
ふふ、いいじゃないですかいいじゃないですか。

 

「ファンタジーアドベンチャー系ですか。一番最初にふさわしいインパクトある舞台ですね。よろしい、わたくし魔女が貴方を勇者にして差し上げましょう」

「何言ってんだよ。まぁいいか、ここで出会ったのも何かの縁だ。俺はシンドバッド、よろしくな！」

「魔女アキラです。シンドバッドくんですね、よろしくお願いします」

 

にこりと笑ってお互い握手。
友好的で鷹揚、いいですね。好印象です。
俄然テンションあがってきました。
やっぱり願いを叶えてあげたくなるような人っていますよね。
逆に、腹立つ！願い事叶えてやるどころか呪いでもかけてやろうか！って人もいますし。
その点でいうと今回当たりで、幸先のいいスタートです。

 

「今回は特別ご奉仕、最初の一人、記念すべき一人目、魔女として初めての相手。アフターサービスも含めて貴方の願い、叶えて差し上げましょう！」

「よくわかんねぇけど、絶対攻略してやろうぜ！」

「れっつらごー」

 
 

王さまとの出会い編でした。
魔女は本来これくらいテンション高い奴だったのだと、久々に思い出しました(笑)
この後、王さまが王になると断言するシーンがほしいのですが、それだと尺に収まりきらないしなぁ…。って感じで悩んでます。というか、王さま発言を入れないことにはプロローグの意味がなくなってしまうという重要セリフです。それを入れるところがないというまさかの事態(^ｑ^)
ぐぬぬ…まぁなんとか考えます。