KLM

これからしばらく、ちょっとメモしていくけど気にしないでね！
自転車、食事○


友達に5年興味ありません、って言ったら珍しい！って言われた。
世の中そんなに5年ですか、双忍ですか。
それより4年よくないですか、アイドルきらきら。

今日の忍たまを見たら、あーやの回だった件について。
うおぉぉ！先日友達と「石田だからねぇ」出番ないよねぇ、って話ししたばっかだってのに＼(^о^)／
アニメのあーや、色が地味すぎませんか。
緑と灰色って、どんだけ梅雨カラー。
それと、キャラ崩壊しすぎちゃいませんか。
「もっと穴を掘りたーいっ！！」これで石田ボイスとか…っ！！(悶絶中)
4年はアイドルにして、変人多すぎだと思う。
いや、変人だから好きな事に一途だからこそきらきらしてるのか？しゅ、しゅてき…！

気が向けば「不破雷蔵についての考察」を書くかもしれません。
でも、三郎が可哀そうなことになるのが目に見えてる(^q^)



以下、けっこう前に言ってたBASARA夢。
人外主人公が好きだということを知りました。
てゆか、私の書く女主はどれもおねぇ系だなww
あと、幼女も多いwww趣味だwwwwww

 デフォルト「葛把/くずは」です。

 

 

「じゃあ、わたしが奥州に嫁いであげる。そうしたら同盟が結べるでしょ？」

「うむ。しかし、葛把はそれでよいのか？」

「かまわないわ。うふふ、でも、正宗殿はこんなおばあちゃんを貰ってくれるかしら」

「笑止、葛把を断る男なぞおるものか」

じゃが、伊達の小倅なんぞに葛把は勿体無いのう、と氏政は渋る。
氏政の横にいる葛把は、うふふ、と袂で口元を覆って笑った。
葛把は、正に絶世の美女だった。
知識に富み、器量も良く、果ては武芸までこなしてしまう。
文武両道眉目秀麗才色兼備、天が二物も三物も与えた存在。
見た目は十を過ぎたころなれど、その麗しさは変わらない。
本当に人なのかと疑いたくなるほど完全な人間だった。

けれど、葛把は実は人ではない。
分類的には人に属されるのであろうが、人という器を超越した存在であることは確かだ。
葛把は齢千を越える。
本人がそう言っていただけで確かめようはないのだが、氏政はそれが真実であると信じている。
事実、氏政が葛把を城に招いて二十余年、葛把は変わることなく幼く美しい姿のままであった。

氏政が葛把と出会ったのは、氏政がまだ若かったころ。
遠乗りに出かけていた先の街で、人だかりを見つけた。
何であろう、と好奇心のまま近づくと、美しい少女が宿屋の客引きをしていたのだ。
客は少女の麗しきに惹かれ、次々と宿に押し寄せている。
なんと目麗しい少女か、と氏政も他の客同様少女に目をやっていると、ふと目が合って微笑まれた。
ここから先は、あまり覚えていない。
気づけは宿屋の主人から葛把を奪うようにして金と引き替えに貰い受け、城へ招いていた。

 

「まぁ、今度のご主人様は御殿様なのね。はじめまして、今のところ、葛把です。これからよろしくお願いいたしますわ」

 

一国の主に対し、対外不遜な物言いである。
本来ならば怒鳴り、何か仕置きでもしてやるところなのだが、にこりと葛把が微笑めば不思議と許せた。
むしろ、この媚びぬ物言いが天真爛漫で愛らしいとさえ思えてしまう。
氏政は葛把を大層気に入り、愛でた。
もう二十余年も昔の話である。

 

「じゃあ、さっそく親書を送りましょ。それで奥州が了承してくれたら輿入れね。ふふ、結婚なんていつぶりかしら、わくわくしちゃうわ」

「葛把は、楽しそうじゃの」

「あら、氏政様やきもち？それとも寂しいのかしら。大丈夫よ、ちゃんと里帰りするから」

 

葛把は魔性だ。
笑顔で人を惑わし声で人を狂わせ容姿で人を貶しめる。
それがわかっていて、氏政は葛把から離れられない。
葛把は総てを知っていながらも、手ばなすことのできない愛しい存在。
それと同時に恐ろしい化物。
何十年たとうと変わらぬ容姿、それだけ一緒にいても葛把の考え一つわからない、底知れない。
恐ろしい、本当の化物を、氏政は飼っている。
いや、体よく利用されているだけか。

 

「それでは行って参ります。氏政様」

「うむ、伊達の小倅に飽いたら、すぐ戻ってくるがよい」

「はぁい」

 

これで、北條は安泰だろう。
北條の娘が伊達へ嫁ぎ、北條と伊達は同盟を結んだ。
事実上、北條の寵愛する葛把を人質に差し出したのだ。
伊達も和平の申し入れと受け取り、葛把を受け入れた。
ましてや差し出されたのは目麗しい少女、伊達は戦わずして北條の地を手に入れられると喜んだ。

 

「お初にお目もじ仕ります。北條家が娘、葛把にござります。以後、心身ともに正宗様に捧げ、奥州繁栄のために尽くしますわ」

 

そうして、葛把はにこりと笑って奥州に嫁いだ。

葛把は知っている。
自分が人を惑わすことを。
自分が化物だということを。
自分の笑みが、人を堕落させるということを。

 

 

 

書き直し前のがよかった…。
2009/06/29