KLM

「啓、キスマーク見えてるよ♡」
「どこ？なに…？かゆ…、虫刺されじゃん」
「え、つまんな。ホントだ腫れてる」
「かきむしっちゃうから絆創膏貼ろ」
「キスマ隠しみたい、きゃーん♡　昨日は黒尾とお楽しみだったの？」
「ナ・イ・シ・ョ♡」
「やーらーしーいー♡」

「「けらけらけら」」

「ちょっと黒尾ー、付けるんならもっとバレないところにつけなよねー」
「なに、何の話？」
「キスマーク♡」
「ハァ！？マジ何の話だよ！！」
「照れちゃって、意外とウブなんだ、へー」
「何の話、なぁ！」

「…それ」
「どれ？」
「首の」
「あぁ、これ？絆創膏のこと？」
「……………」
「うわ、黒尾めっちゃ機嫌悪いじゃん。八つ当たりはいりませーん」

「ちょっと、今日一日ご機嫌ナナメさん。いったいどうしたの」
「別に」
「前いたよね、そんな女優」
「へェ」
「ねー、ホントにどうしたの。黒尾がそんなだとつまんないんだけど」
「桐崎サンには俺以外もいんだろ」
「そりゃ黒尾以外にも友達いるけど、やっぱ黒尾サンが気になりますし？」
「……じゃあ、ソレ」
「どれ？」
「首の、今触ってるトコの」
「…ははぁん、わかった、黒尾もオトコノコってことね」
「んだよ」
「絆創膏の下、見てみる？」
「別に」
「まーまー見てみなって」
「……………」
「何が見える？」
「…キスマーク」
「あはは、黒尾って騙されやすいタイプだっけ？虫刺されだよ、それ」
「ハァ！？」
「よく見たら腫れてるっしょ？…くろお？」
「クソだせぇじゃん、俺」
「啓ちゃんが知らない男のモノになったと思って焦った？」
「死ぬほどビビった、そーゆーのやめろよな、マジ心臓とまっから」
「勝手に勘違いしたの黒尾じゃん」
「お前の友達に言っとけ、性悪って」
「あー、そこで騙されたんだ。なるほどねー」

*

「啓、キスマークついてる♡」
「………絆創膏貼る」
「今度はどんな虫にさされたの？ねぇねぇ♡」
「こんな虫♡」
「黒尾じゃん、そーゆーのはいらないから」
「ひどくね？聞いたのお前じゃん」
「あたしは啓と話してんの、シッシ」
「ホント俺の扱い雑よな。ま、俺は昨日啓とナカヨくしたし？別にいーけどぉ？」
「腹立つ、黒尾嫌い」
「お願いだから二人ともやめて、しにたい」

お話として昇華させたいけど、このノリと勢いが気に入ってるからいじりづらい。