KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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…ちゃうねん。
更新はするねん。
ただな、ちょっと書きあがってないだけやねん。
あと、眠いだけやねん。目ぇぐらぐらする。
忍たま仕上げだけやから、あげれると思うねん。
…いい加減吸血鬼更新したい。
3話くらいストックあるねん、…2月ごろから。
ごめんー、ごめんて、更新せなあかんと思っててんけど、なんかだらーっとしてもてな。べつにいーかなーて。
…うん、眠い。
でも寝たらあかん、今LastBloodやってるし。おしーまもるすきやねん。
セーラー服+日本刀+おさげって、ジャスティスじゃない?
個人的に、セーラー服は深緑が好き。靴下は白の三つ折りだけど、黒のハイソも捨てがたい。
日本刀もいいけど、機関銃ってのもありかな。
闘う女の子ってどうしてこうも素敵なんだろう。
明日は11時に起きて秒速5センチメートルもみたい。
名作らしいし。
…眠い。忍たま…100円であった……悩む。
更新、は、明日でいっか。
明日更新するつもりの忍たまお話。
脱稿したので、先行してここにのっけときます。
きゃっきゃうふふ、できる限りさせたつもりだけど、うふふができてないような気がする。
きゃっきゃも最後だけだし、今後の課題だぁ。
その日はもう夕飯も食べ終わって風呂にものんびりと浸かって歯も磨いて布団も敷いて、あとはもう寝るばかりだった。
灯りのもとまだ机に向かっている文次郎を見ながら、仙蔵はもう寝てしまおうかと考えていた。
さらりと輝く己の髪を撫でて、寝癖がつかないよう気をつけながら布団にもぐる。
そして、あ、と何かを思い出したように声を出して布団の中で肘をついた。
「そういえば今日、“可哀想に” と言われたよ」
文次郎は書き物をしているのか忙しなく手を動かしている。
集中しているらしく返事はないが、仙蔵は布団の中から文次郎の背中に話し続けた。
薄暗い室内で静かに動く後ろ姿は、ごく普通の真面目君だ。
このまま一人眠ってもいいのだが、一人真面目に何かに没頭していては、なんだか面白くない。
眠るにはまだ早いし、少しくらい話してもかまわないだろう。
邪魔してやろうという思い半分、何かしらの反応を期待して、仙蔵は文次郎の後ろ姿に今日の出来事を語った。
「今日は実習先の城主に挨拶してきたのだがね、そこに城主と奥方と小さい御子がいらっしゃったのだよ」
「奥方は私を見て大層驚いてらっしゃった、“まだ童子ではないか。この子供が忍だなど、わたくしは信ぜられませぬ” って」
「私はもう十五で、来年には一人前の忍となって、働きに出ようというのに子供扱いはないだろう」
六年ともなれば、課外実習が頻繁にある。
仙蔵は実家の近くにある城に話をつけてもらって、一定期間働けるように取り計らってもらったのだ。
今日はその城主にあらためて挨拶に伺ったのだが、どういうわけか城主の家族も同室していた。
そこで御子を抱えた奥方が、仙蔵を見て言ったのだ。
なんだか切なげに眉をひそめ、扇で顔を隠しつつも、その感情をありありと表現しながら。
もちろん仙蔵は笑顔で取り繕った。
けれどもわずかながら自分が子供扱いされたことに気分を害したので、こうして文次郎に愚痴っているわけだ。
布団の中でごろりと一回転し、ぼふぼふと薄い布団を叩く。
埃が立つ、と文次郎が言い放ち、じとりと仙蔵を振り返った。
その目は明らかに五月蠅いという色が滲んでいたが、仙蔵は綺麗さっぱり無視して文次郎の言葉を待つ。
口を開いた文次郎は大儀そうに、めんどくさそうに言った。
「お前が軟弱そうな顔をしているからだろう。女子のように髪を気にしている時点で男らしい大人には見られるまい」
「体力馬鹿の文次郎には言われたくないな。怪物のような女装で忍務の時困っても知らないぞ」
仙蔵の言葉に自分でも思うところがあるのか、文次郎は黙って寝とけ、と呟いてまた書に視線を落とした。
けれどもまだ鬱憤が晴れないらしく、仙蔵は話し続けた。
文次郎の背中からは明らかに話しかけるなという気配が発せられていたが、仙蔵の気にするところではない。
むしろ顔に笑みが浮かんでいて、もしかしたら文次郎の邪魔をするために話しているのかもしれない。
またごろりところがって、うつ伏せになる。
「話は最初に戻るんだけれど、“可哀想に” って言われたんだよ。いったい何が可哀想なのかね?私はそれがわからない」
「それは、お前があまりにも白いから、ちゃんと生きた人間かどうか心配して出た言葉じゃないのかっ?」
灯りの火が揺らぎ、かぱりと天板が外れる。
そこからひょっこり顔を出したのは、小平太だった。
突如天井から顔を出した小平太に仙蔵と文次郎が驚かなかったのは、既に小平太の気配に気づいていたからに他ならない。
小平太はするりと天井から降りてきて、敷いてあった文次郎の布団に横になる。
「こら、天井を這いまわった身体で俺の布団に横になるな」
「いいじゃん、減るもんじゃないし。俺綺麗だし」
「阿呆か、さっさとどかんと墨かけるぞ」
「いやーん、ギンギンのばかー」
そう言って小平太は仙蔵の方に転がったが、埃まみれの小平太を自分の布団に寄せてなるものか、と仙蔵もぺしっと足蹴にする。
追いやられた小平太は再び文次郎の布団に潜り込んだ。
もぐって、ひょっこり顔だけ出すと仙蔵の方を向いて小首を傾げる。
「で、仙蔵。お前可哀想って言われたんだって?」
「是」
「やっぱさ、お前の貧相な身体つき見てじゃね?」
「失礼だな。可哀想といわれるほど貧弱な身体はしていないさ、無駄な肉がついてないといえ」
げしげしと笑う小平太に蹴りを入れる仙蔵は、確かに線が細い。
けれども決して貧相な身体つきなどではなく、本人の言うとおり無駄な肉が付いていないだけで、男らしい筋肉のついた身体をしている。
なのにこうして揶揄れるのは、小平太が仙蔵よりも大きな体躯をしているからだ。
どうにもならない体格差に腹が立って、仙蔵はぼふりと小平太を布団で簀巻きにする。
おとなしく巻かれる小平太ではないので、反撃としてごろごろ布団の上を派手に転がりそれを避ける。
襲い襲われを繰り返しながら、話は続いた。
「でも、本当に可哀想の意味が分からない。奥方は他にも “その歳で” 云々、“人殺し” がどうのこうの言ってたけど」
「え、覚えてないのか?」
「人の台詞をいちいち覚えてられるか。ましてや奥方のながったらしい話なんて、なおさら」
「まぁ、忍務を全うしたら何も言われるまい。きっちりこなして、一人前の忍だと納得させるがいいだろ。布団の中でじゃれてないで、な」
そう一言言い添えて、文次郎は書を書き終えたのか、仙蔵と小平太が五月蠅かったから書くのをやめたのかは定かではないが、卓の灯りをもみ消し、くるりと布団の上で暴れる仙蔵と小平太を見やる。
仁王立ちになったその姿は、布団の近くにある灯りに照らされて鬼気迫るものがあった。
仙蔵と小平太は互いに顔を見合せ、にこりと笑う。
「やぁやぁ文次郎、君も談義に混ざるか!」
「はっはっは、やめとけ、小平太。夜中にギンギン鳴いては迷惑だ」
「…お前ら、人が集中して決算しているというのにだな」
拳を握り説教をしようとした文次郎の顔面に、がつんと硬い枕が当たる。
ぼとりと枕が落ちたのを皮切りに、けたけたと仙蔵と小平太の笑い声が上がった。
ここまでくれば、どちらが投げたのは問題ではない。
仙蔵の寝巻の裾が乱れ、暴れる小平太のせいで布団から埃が舞う。
文次郎はすっと落ちた枕を拾い上げ、高々に振り上げた。
そして、それを足元に叩きつける。
小さいけれど静かな硬い音がしたが、笑い転げる仙蔵と小平太はまったく意に介さない。
いい加減堪忍袋の緒が切れたのか、ついに文次郎が声を張り上げた。
「いい加減に、しろー!!!」
「きゃー、もんじが怒ったぁー!」
「これ、静かにしないか、夜中だぞ」
一応窘める口調の仙蔵だが、その口の端は吊り上っている。
「なぁにが可哀想だ、可哀想なのは貴様らの頭だろう!」
「童だと?それは貴様らの行いが幼稚だからだ!」
「その歳での続きは、どうしてこうも愚かなのだと。人殺しは、人をからかい弄ぶお前への揶揄だ!」
言い終えると文次郎は、布団を敷布団もろとも引っぺがし、問答無用で投げつけた。
布団の上に転がっていた小平太は転がり硬い床にべちゃと落ち、投げつけられた布団の先には仙蔵がおり、硬い布団の下敷きとなる。
それだけしても暴れる文次郎は止まらず、せっかく敷いた布団もぐちゃぐちゃになり、灯りは倒れ油が零れる。幸いにも火は倒れるときの風圧で消えたので大事には至らなかった。
小平太のせいで部屋はすっかり埃っぽくなってしまったし、布団を振りまわして暴れる文次郎のせいで今もなお埃は製造中。
風呂に入ったあとだというのに汗をかき、すっかり寝るどころではなくなってしまった。
既に誰の頭からも、言いだしっぺである仙蔵ですら、先ほどまで何の話をしていたのか忘れてしまっていた。
どうせ日常の一齣、明日にも忘れてしまうようなほんの小さな出来事。
今はそれよりも、こうして仲間とじゃれあう方が楽しい。
「そうだ、ついでだから伊作とか巻き込まねぇ?」
「この上騒ぐのか?怒られても私は逃げるからな」
「小平太はもう自分の部屋に帰れ!仙蔵はとっとと寝ろ!!」
人の世界、僕らの世界。
口調も知らないのに、6年の部屋割なんて、知るわけないじゃない!(逆切れ)
知ってるよ、仙蔵が一人部屋だって!いいじゃない、ねつ造しても!(さらに切れる)
2009/06/05
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