KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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りはびり、りはびり。
bambolaハンター編、最終章。
このお話にたどり着くまで、もうちょっと閑話休題をかくつもり。
一足早く読みたいせっかちさんはこっからどうぞ。
当然デフォルト名なのですので、ご容赦を。
「クロロ、戦おう!」
「また今度な」
クランチェスカと過ごすようになって一年半。
このような突飛な発言にも大分慣れてきて、受け流すということを覚えたのはもう大分前になる。
クロロは読んでいた古書から目を放すことなく、おそらくこのあとしばらく戦いたいといい続けるであろうクランチェスカの対処法を考えた。
案の定今戦おう!だのなんだの騒ぎたて、読書どころではなくなってきた。
以前ならばオーラを混ぜた殺気で威圧し、動けなくさせることもできたが修練を積んだ今となっては効果は絶無。
嗚呼、昔の一般人より毛の生えた程度の強さの今よりまだ可愛げのあったクランチェスカが懐かしい、とクロロは思った。
くーろーろー、とクロロの座っている椅子をがんがん蹴ったり、膝に乗っかってきたり、オールバックにしている額をべちべち叩かれたり、古書を取り上げたり、挙句の果てには硬で覆った拳を脳天に炸裂させたり。
…ほんっとうに、昔の念能力なんて覚えていない一般人より若干秀でたくらいの時が一番可愛かった、とクロロはずきずき痛む頭をさすりながら、心底思った。
ここで相手にしたらこちらの負けだ、と頭では理解しつつも、尚も続く地味な嫌がらせにクロロは精神的な頭痛も伴ってきた。
「ねーぇー、戦おうよー。闘うのー。くぅーろぉーろぉー。ねーってば、ねーぇー!」
段々とクランチェスカの “かまって行為” はエスカレートしていき、念で作った浮遊物体をクロロに投げつるようになった。
操作系でありながら放出系も得意なクランチェスカが修行の最中にお遊びで作りだした念だった。
それはクロロに当たるとばんと大きな音を立てて破裂し、破裂の際少しの爆発と爆風が襲ってくるというもので、攻撃力は大したことないが作業妨害にはもってこいなので、クロロの読書の妨げには大いに役立った。
ぽんぽんと念による浮遊物体を製作し、クランチェスカはそれら全てをクロロに投げつける。
威力はさしたるものではないが、いかんせん五月蠅い。
けれどもここで挑発に乗ってしまえば今までの我慢が水の泡だし、クランチェスカの相手をしてやらねばならないという展開が待っている。
我慢しろ、クロロ・ルシルフル。相手はまだ念を覚えたばかりの輩じゃないか、しかも自分より年下。ここで平常心を保たなければ、権力者の威厳というものがなくなってしまう。
我慢だ、我慢。と脳内で自分に言い聞かせたところで、もう一度硬でのパンチが決まった。その衝撃で、手に持っていた古書のページがぱらぱらとはがれて落ちた。
「だー、うるさい!俺は今本を読んでいるというのが見てわからんのか!」
「あはっ。やっとこっち見た。ねぇ、戦おうよ!」
「はんっ、お前と俺が戦うだと?俺が圧勝して終了、以上だ」
「クロロ、盗賊の極意使っちゃダメね。さーすがに、ボクに分が悪いから」
「俺は今読書の最中だ」
「ボクは当然発ありねー。一発でもボクがクロロに攻撃入れたらそこで試合シューリョー」
さ、早く外へ行こう。
未だ椅子に鎮座し続けるクロロの腕をとり、クランチェスカは外へと促す。
しかしクロロは動かない。クランチェスカが念を発動させて動かそうと試みるも、同じくクロロも念を発動させ梃子でも動かないつもりらしい。
こうなったら両者意地でも己が意思を通したい。我儘同志の対決。
実はクロロより身長も体重もあるクランチェスカが一見有利に見えるも、総合的身体能力ではクロロの方が有利なのでどっこいどっこい。
もはやクロロは本を読むどころではなく、椅子に必死にしがみついていた。
とゆことで、主人公操作系でした。え、前といってたこと違う?予定は未定ですから。
ちなみに、主人公189cm 78kg クロロ177cm 68kg
あれ、こうしてみると主人公でっかww ですが、このあとまだ伸びます。
2009/02/19
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