KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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ずりずりずりとエースの足を持ち、コトリはエースを引きずりながら歩いていた。
本当は担ぎたかったのだが、エースが重かったので三歩で断念した。
鼻がつぶれないように仰向けにして、ずりずりずり。
とりあえず甲板まで引きずって、バケツに汲んでおいた海水をぶっかけた。
「エース起きろっ!朝だよ、あーさぁー!!」
「ぶわっ、つめてっ!!」
「起きた?」
「あ?俺なんで…」
「オヤジ様に勝とうなんて、エースはおバカさんだね?」
コトリの言葉に、かっと頬に朱が走った。
思い出すのは、昨夜のこと。
白ひげの寝首を掻こうとして、無様にも返り討ちにあったのは誰だ。
武器を取り上げられなかったのは、見張りもつけられなかったのは、船内を自由に歩いてもよかったのは、コトリの様な子供に面倒を見られていたのは、全部全部、エースに対する正当な評価だった。
武器を取り上げなくても倒せる、見張る必要もないくらいどうでもよくて、いつどこにいても関係ない、子供に面倒を見させておいてちょうどいい、それが今のエース。
相手は、四皇が一人、白ひげエドワード・ニューゲート。極悪非道の、白ひげ海賊団だ。
いくら呑気そうに平和そうにしていても、その名を轟かせた猛者の集まりなんだ。
エース一人ぐらい、その気になれば簡単につぶせてしまう。
エースだって、ルーキーともてはやされ、一気に賞金首にまで上り詰めた。
自分は人並み以上に強いという自信と、驕りと慢心がそこにはあった。
でも、だからってこんな呆気なく!
「朝ご飯食べよー。ほら、立って!」
「うっせぇ、触んな!!」
ばしっと腕を引こうとするコトリの手をたたいた。
コトリだって、腹の中で笑っているに違いない。
エースは立場だけでは、コトリ以下の新人なのだ。
そんなエースが船長である白ひげの首を獲ろうなど、さぞ滑稽だろう。
積み上げられたプライドが、築いてきた誇りが、音を立てて壊された。
「お前だって、俺をバカだと思ってんだろ!?」
「え、だってバカじゃん」
次の瞬間、エースはコトリを殴っていた。
2010/10/30
にたっとコトリは笑った。
荒くれ者の男所帯で育ったコトリは、喧嘩が好きだ。
やっぱりあれだ、バカな自分はちまちまと世話を焼くより拳で話し合う方が性に合っていると思う。
しつけは少し厳しいくらいが丁度いいとオヤジも言っていたし、いい機会だ、腹を割って殴り合おうじゃないか!
「こんなもん?」
エースの顔面にコトリの蹴りが入って、エースは吹っ飛んだ。
まさか反撃があるとは思っていなかったらしいエースは、ものすごい剣幕でコトリを睨む。
すぐさま立ち上がって、コトリに向かって駆けだした。
2010/10/30
ここまで書いたはいいけど、妙に気に入らない。
話的にはこれの似たような流れになるはずです。
なんだろう、なにがどう気に入らないんだろう…?
もっとギャグを入れてのほほんとさせたらいいのかしらん…。
うーん、うーん、うーん。
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