KLM

お子さま現パロで酒の話。
わたしがお酒好きなので、シリーズものにできたらなぁと思ったけどたぶん無理。

「琴里もそれのむ」

「おー、呑め呑めー！！」

 

居間で座布団の上に座りながらテレビを見て酒を呑んでいるサッチの膝の上にいる琴里は、サッチが呑んでいるものに興味を持った。（つまみのチーカマは当の昔に食べ終わっている）
サスペンスドラマは最初こそおとなしく見ていた琴里だが、推理のシーンになると理解できなくなったのか、飽きてもぞもぞと動き出した。
ちょうだいちょうだい、とサッチが持っている缶ビールをねだる。
すでに出来上がってるサッチは、琴里が18歳未満だろうと5歳未満だろうと気にすることもなく気前よく缶を渡した。
さっそく琴里はふんふんと缶の飲み口に鼻を寄せにおいをかぐ。
うーんと小首を傾げ、頭上にあるサッチに感想を述べた。

 

「おいしくなさそう」

「うめぇぞー。大人の飲みもんだな」

「おとなかー。琴里まだこどもだからなー」

 

赤い顔でがははと笑うだけのサッチを見て、苦そうで変な匂いがするけど、楽しくなれそうな気がするから呑んでみようと琴里が缶に口をつけようとした瞬間。

 

「お前にゃまだはえぇよい」

本当ならこの後子供でも飲みやすいようにオレンジ9.8：カシス0.2のカシオレを飲む話にしようと思ったのですが、めんどくさくなったのでここまで。
自分のものをとられた主人公はわーわーわめき、
酔いどれサッチはげんこつをもらい、
保護者は没収したビールを飲みましたとさ。