KLM

みやあつが出てるところだけ単行本を買おうか迷うほどにはみやあつが好きです。原作読んだら思ってたよりもずっと表情豊かで、いっぱい笑ってて、無邪気で、自分のやりたいようにやるところがとてもよくて、素直で、治くんも一緒にいたりして、とてもよいです。もちろん北さんも。ちゃんと見てる人は見てくれてるんだよって努力のお手本みたいな感じで。とてもきれいな涙を見せてもらった気がします。すなくんはもっと出番とか、個人的エピソードあってもいいんだよ！！！

以下、前回と同じ設定で治くん夢。
なんかもう本当にお話の書き方忘れた。ごめん。

「みやくーん」
廊下で探していた人物を見つけたと思って手を振って声をかける。けれどもそう呼んで振り返ったのは金髪で。ありゃ、間違えた。と思った時には時すでに遅し。なん？と返事をされていた。

「あー、えっと、侑くんごめん。すごい言いづらいけど、治くんと間違えた」

同じ顔のみや兄弟。身長だけで判断して声を掛けたら、うっかり間違えた。せっかくわかりやすいように髪の色変えてくれてるのに、失礼失礼。ほんとごめん。
侑くんも慣れてるのか、えぇよえぇよ、と笑って手を振ってくれる。そのまま近づいて、みやくんそっくりの顔を見上げる。ちょっとした表情が全然違って、似てるけど違う人なんだなって思う。

「みやくん知らない？」
「俺も宮なんやけど」
「あ、そうだごめん。治くん知らない？」
「知らんけど」
「そっか、残念。みやくん探してるんだけど、もう部活行っちゃったかな？」
「やから、俺も宮やねんけど」
「そうだ、侑くんだね！」

みやくんの事をみやくんて呼んでるから、うっかり侑くんの前でもみやくん呼びしちゃう。侑くんもわかってるだろうに、にやーっと笑いつついちいち訂正を求める。見た目がそっくりでも、性格までそっくりではないらしい。いや、ちょっとは似てると思うけど。ちょっとだけね。なんて侑くんと喋っていたら、

「邪魔やねんけど」

廊下の反対側から、捜索中だった本命みやくんの登場。おぉ、同じ顔がそろうとなんか圧巻だね。単純に高身長に圧倒されてるだけかな？するりと侑くんはみやくんの隣に行って、肩を組んだ。うーん、兄弟仲がよくて大変よろしい。うち仲悪いからなー。

「おー、サム。ちょうどよかったわ、この子サムに用事あんねんて」
「なんや」
「みやくん、今日までのアンケート用紙提出してないでしょ」
「あ、忘れとった」
「回収するように言われたんだー。今持ってる？」

みやくんと話していたら、いつの間にか侑くんは消えていた。かわりに、目の前にはみやくん。うん、やっぱり雰囲気結構違うね。
ごそごそと鞄の中からプリントを探しながらも、なにやらもごもごと口は動いていて。

「…なんで侑は侑なん」
「なにそれ。問答？名づけの話？」
「……なんで侑は名前で、俺は苗字なん」

「え、だってみやくんって呼び方可愛くない？」

「アホか。俺がかわいーてもしゃーないやろ」
「そぉ？わたしは可愛いの好きなんだけど」

みやくんが前に言ったんだよ、みやくんってネコの鳴き声みたいだって。可愛くない？可愛いと思うんだけどなー。

「治くん？」
「……………おん」
「んー、やっぱりみやくんの方がしっくりくるけど」

「で、アンケートは？」
「机ン中やわ」
「マジか」
「別に適当に書いて出しとったらえぇよ。名前は書いとうし」
「ほんと？助かるー」

「じゃあね、みやくん。ちょっと机あさるけど勘弁してねー」

ばいばい、と手を振って教室へ向かって歩き出す。…なんだかいてもたってもいられなくなって、小走りになる。みやくん、みやくん、治くん。



なんか、下の名前で呼ぶのって照れる！みやくんの方がいいし、絶対！
2018.10.21