KLM

魔リオちゃんまたもや。
今回から打倒100年の魔女編。
100年の魔女のきゃつが出てきますが、今回は魔リオちゃんのお話なのできゃつがモブになります。
扱い的にはやっぱり魔女がいいです。魔リオちゃんは常に可哀想(笑)

「100年の魔女…？」

 

6年生ですって？
このあたしが4年生で最強なのよ？
6年生とか、冗談じゃないわよ！！

 

「あぁ、彼女？彼女はすごかったね、しれっとした顔でそれこそなんでもできるんだよ」

あたしだってなんでもできるわよ！

 

「彼女はすごかったよ、なんたって6年生だからね。彼女ほどの才能ある魔女は初めて見たよ」

あたしだって天才でしょ！

「一人で世界を放浪して、なんでも願い事を叶えるんだ。彼女は本当にすごかったなぁ」

あたしだって願い事くらい叶えてるわ！

 

すごいすごいすごいすごい…。
あたしだってすごいでしょう！？
あたしは最強ウィザードなのよ、魔法で何だってできるのよ！！
異世界にだって行けるのよ！！異世界よ！
時間を止めて空間を捻じ曲げるの、こんなこと他の凡人にはできないでしょう？
あたしがすごいの、あたしよりうえなんていないの！

6年生が何よ！なんなのよ！

 

「彼女はまさに100年の魔女」

「100年生きた魔女のように」

「魔のすべてを従える」

 

「魔法科6年生、彼女こそこの世界に唯一の伝説の魔女さ！」

 

 

 

2012/06/01

 

 

 

 

腹が立つ、腹が立つったらありゃしないわ！
何が100年の魔女よ、何が6年生よ！
このあたしよりすごいウィザードなんて存在しないのよ！！

 

「100年の魔女…。あたしがアンタを倒せばあたしが最強よね？」

 

最強の魔女が誰か教えてあげるわ。
100年の魔女？そんなの伝説でしかないわ。
この天才ウィザード魔リオちゃんこそ、最強のウィザードなのよ！

 

 

 

2012/06/01

 

 

 

「そもそも100年の魔女って誰よ！？」

 

100年の魔女って通称でしょ？そんなの調べようがないじゃない！
打倒100年の魔女って目標ができたはいいものの、どうやって探せばいいわけ？
名前か何か手掛かりがないと、探しようがないわ。
あぁ腹が立つ、100年の魔女め！

 

「あれ黒田さん、どうしたの？」

「滝クン、あたしのことは魔リオちゃんって呼んでって何回言えばわかるの？」

「ごめんね、黒田さん。困ってるみたいだけどどうしたの？」

 

学校の中庭のベンチで100年の魔女をどうやって探すか模索してたら、後輩であり先輩の滝クンがやってきたわ。
滝クンは2年卒業生で、まだ4年生在学中のあたしからすれば先輩になるの。
でも、年齢だとあたしのほうが年上だし、4年生ってことで先輩に当たるわけ。
それにしたって滝クン美人よね。時々こにくたらしいところがあるけど。

 

「100年の魔女に何か用事？」

「聞いてたのね、盗み聞きは良くないわ」

「大きな声だから、てっきり助けを求めてるのかと思った」

 

笑いながらあたしの隣に座るんじゃないわよ！
なによ、隣に座るとか！！距離が近いんじゃないの、下心でもあるの！？
おもわずベンチの端のほうによけちゃったじゃない！
綺麗な顔近付けんじゃないわよ、狙ってんの？
おあいにく様、あたしはアンタみたいな美人だけど2年生とは付き合わないわよ！！美人だけど！
で、でもどうしてもって言うなら…。

 

「100年の魔女…ね。彼女がどうしたの？」

「腹が立つから倒してやるのよ！なによ、みんなそろって100年の魔女って！あたしのほうがすごいに決まってるじゃない！！」

「2年で卒業した俺からすれば、二人ともすごいと思うんだけどなぁ」

「一番じゃなきゃ意味ないのよ！」

とりあえず途中まで。
滝くんはオリキャラとしても読める仕様。
魔リオちゃんはとことんオリジナル路線で行く予定だから、100年の魔女が係わらない限りキャラは出てきません。
出したとしても、さりげなく。

お話のオチは手ブロで描いた通りになります(笑)
地味に書きたい魔リオちゃんの恋愛関係の可哀想話も書く予定。