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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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まだパソコンはない…

珍しくキャラがたくさん出てるマギ魔女。
ただし話の中心は魔女ですが本人はあまり登場しない。白龍、王さま、アリババアラジンでのギャグ。






「はじめまして、白龍皇子。ようこそシンドリアへ。わたくしこの国の宰相を務めますアキラと申します。初めての土地で慣れないこともあるかと思いますが、その際はどうぞ遠慮なく仰ってくださいませ。不肖ながらこのわたくしめがお世話させていただきます」
にこにこにこにこ。
当社比120%笑顔のアキラがそこにいた。
「はじめまして。私は煌帝国第四皇子練白龍と申します。留学ということですので、せっかくのお申し出誠に有り難いのですが、どうぞおきになさらないでください」
白龍は硬い表情で会釈。
うふふ、とアキラは笑い、白龍の手を取る。
「ではわたくしがシンドリアをご案内いたしましょう。ご自分の学びたいものがどこにあるのか、この国には何があるのかを是非知っていただきたいのです」
「そ、そんな宰相ともあろう方が自らだなんで!」
さぁ、と突然のことに困惑する白龍をあえて無視し、アキラはさっさと歩き出した。
*
「アキラさん、なんかすっげーご機嫌だったな…」
「お客さんが嬉しいんじゃないかな?」
アリババとアラジンが花をまき散らしながら歩くアキラと引っ張られる白龍の背を見送っていたら、横にいたシンドバッドが額に手をやり天を仰いでいた。
「あれ、どうしたんですか?」
「誤算だ、最近はなかったから失念していた…!」
「何かまずいことでもあったのかい?」
シンドバッドのあまりの声の低さに、何かとんでもない事が起こってしまったのかとアリババとアラジンはおろおろするが、シンドバッドの口から飛び出してきた言葉は予想外というか、なんというか…冗談だろ?と笑い飛ばしたくなるようなことだった。
「まさか皇子があんな美形だなんて!あの美形っぷりは間違いなくアキラ好みだ!!」
いやいやいや、なに力説してんだこの人。
思わず作画が簡素化してしまいそうになるほど気の抜けたツッコミをモノローグで入れたアリジンコンビ。
「アキラは美形に…しかも美少年にものすごく弱い!というか、美少年がものすごく好きだ!」
「いや…あのアキラさんですよ…?」
そんな貴方じゃあるまいし…、アリババが小声でぼそっとつぶやいた言葉はおろか、声に出した言葉さえシンドバッドには伝わっていないようだった。
アキラといえばシンドリア王国の宰相であり、国王シンドバッドの妻である。
ここいら周辺の国ではあまりみない顔立ちだが、肌が白く長く豊かな黒髪を持つ落ち着いた女性だ。
シンドバッドが力強い笑顔で国を支えるのならば、アキラは静かに笑って裏から支えるようなイメージがある。
決して前にでるわけではなく、個性の強いシンドリア内の人物等といると陰に隠れてしまうけれど、確かにそこにいる。いなければ落ち着かない、そこにいるだけで安心することができる、おとなしく存在感のある女性とアリババは思っている。
そんなアキラが美少年好き?まさかまさか。
「基本的にアキラは子供が好きなんだ。君達も感じるところがあるだろう?」
アキラはアリババやアラジン、モルジアナを何かと気遣っている。
世話を焼かれるなんてくすぐったかったけど、一度受け入れればただただ甘くて優しかった。
でも、アキラは誰にでも優しい。自分たちだけ特別に、という印象はあまりない。
「ジャーファルやヤムライハ、シャルルカンにも等しく優しいって?そりゃそうさ、あいつらも子供の時からアキラと一緒にいるからな。アキラから見たらまだまだ子供だ」
はて、アリババから見たら師匠シャルルカン、アラジンの師匠ヤムライハ、さらにはシンドバッドの世話係のようなことをやっているジャーファルなんかは立派な大人だ。
アキラだって大人だが、彼らとあまり変わらない年齢のように見える。
それなのに子供?
「いっとくが、アキラと俺なら俺の方が年下だからな」
「えぇっ!シンドバッドおじさんが年下ってことは、アキラおねぃさんの方が年上ってことかい!?」
「アラジン、いい加減俺をおじさん呼ばわりするの止めないか…?」
「じ、じゃあアキラさんって」
「それ以上言わない方がいい。アキラはこの話に殊更敏感だ」
女性の年齢を見た目だけで判断するにはまだまだ経験が足りないアリババとアラジンだが、シンドバッドとアキラなら間違いなくアキラの方が若いと思っていた。
それなのに?
「まぁとにかく、アキラは子供が好きだ。そこはまだいい。だが、めちゃくちゃ可愛かったり美形要素を含んでいる少年には目がないんだ!単にかわいがるだけでなく、必要以上に甘やかして甘やかして甘やかす。ついでにべったりかまいっぱなしになるもんだから、つまり俺がほっとかれるってことだ!!」
立派な演説を終えると、シンドバッドはそのままひざを突き地面を拳でたたいた。
確かに煌帝国の皇子は美形だったが、やはりアキラが美少年好きの面食いだとはとうてい思えない。
互いに同じ考えなのか、アリババとアラジンが顔をあわせて首を傾げる。
*
「ここがシンドリア唯一にして最大の市です。珍しい果物もあります。そうだ、今がちょうど旬の時期のものがあります、是非召し上がってください」
「そんな、宰相殿。先程から鳥肉の串焼きやらなにやらいただきっぱなしで!」
「どうぞアキラとおよびください。宰相といえど今は白龍皇子の案内役です。さ、これは甘くて美味しいですよ」
「ではアキラ殿…!シンドリアの食糧事情は大変よくわかりました!腹が…」
「では白龍皇子に滞在いただく宮にご案内いたしましょう。歩けますか?もしお辛いようでしたら籠を呼びますが…、あぁ、この国の魔法道具に移動用のものがあります、そちらの方がよろしいでしょうか」
「あ、アキラ殿!俺は留学で、自分の力で!」
「さ、参りましょう。お部屋の準備は整っています。柔らかなクッションも用意して横になれば楽になるでしょう。その時シンドリアのお話をして差し上げましょうね」
「あの!ですから!…だから聞けよぉっ!!!」
るんるん気分のアキラと白龍では、魔女と人間の皇子では、大人と子供では、残念ながら大人で魔女のアキラに軍配があがった。



ずっと書きたかった白龍と魔女の話しです(笑)
白龍はまさに魔女好みドストライク美少年でした。
王さまは魔女の好みを美少年と言ってますが、正確には美少年~美青年です。少年部門ではかわいい系ショタ、美形は満遍なく愛する。
ちなみに下僕は魔女の好みを把握しているので、あえて美少年の姿でいます(笑)
ちなみに我らがルルーシュには一目惚れ。まさに!これぞ!美青年!な、ルルーシュの顔に落ちました。
白龍は今も十分美しいけれど、後五年後が楽しみな魔女。

隠すわけでもないので、すぐアリババとアラジンにもバレます(笑) 理想がらがらがしゃーん。
八人将はめちゃくちゃやきもきしてます。特にシャルルカンが魔女の気を引こうと必死(笑) ジャーファルはそわそわ、時折焦る。ヤムライハは珍しくシャルルカンと徒党を組んで邪魔します。
王さまは全力でかまってちゃんと化す\(^o^)/

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