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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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しゅうりょう

続々、戯言xテニス





「だ、誰でもいいから助けてくれ!」



そう叫んだのは向日さんでした。
そして、それにつられたように他の方々も叫び始めました。
助けて、助けて。死にたくない。
ああなんて耳障りなのでしょう。
わたくし、なんだか嫌な気分になって参りました。



「貴方達に、それをいう資格があるのですか?」

「俺たちは、死にたくないだけだっ!!」

「助けて、という声が届くと思いなのですか?」

「現にそこに居る奴は、俺たちを助けようとしてくれている!」



石凪さんのことですね。
そうですね。
わたくしを殺す=自分を殺す奴がいなくなる
の図式ができますので、助かる望みにつながるのでしょう。



「僕は別に、貴方達を助ける気なんてありませんよ」



確かに僕は、薄野の人が貴方達を殺す前に止めるのが仕事です。
だけど、僕個人としてはいじめとか嫌いだから別にいいかなって思ったりもしてるんです。

おとなしくこの茶番に付き合ってくださっている小さな石凪さんは、きちんと受け答えをしてくださります。
そして、石凪さんのその言葉に氷帝の方たちはさっと顔を青くし、先ほどまでの雄弁はどうしたことか、一気に黙り込んでしまいました。



「助けが来るとお思いですか。厚かましい。
 貴方方は助けを呼ぶ権利なんて持ち得ません。
   いつも助けを無視して黙殺していたのは誰ですか」



氏神のお嬢様は、幾度も呼び出されては暴行を受けておられました。
そのたびにちゃんと叫んだそうですよ。
嫌だ嫌だ、助けてよ。
私は何もしてないの。お願い、信じて。みんな、信じてよ。と。



「貴方方は、真摯なその叫びの一切を切り捨てたのです。そんな貴方方の叫びに誰が耳を貸しますか。他人の一切を拒絶し、己のすべてを守るだけの自分。恥を知りなさい!



この者たちに贖罪のチャンスを。
贖いの機会を。
さぁ、今、裁きを下しましょう。



「行きますよ、処刑のギロチン」

「ひっ」



じゃきり、と長短の刀を構えます。
そして、脅える皆様の首めがけて。



がきん
長刀である正義の剣に石凪さんの大鎌がひっかけられます。
これは、わたくしの任務を阻む、と受け取って構わないのでしょうか。



「邪魔、しないでくださいます?現在薄野部隊に与えられた任務を遂行したいのですが」

「邪魔をするのが僕のお仕事です」

「…どうしても、なのでしょうか?」

「どうしても、なんです」



「薄野部隊第一特攻隊総隊長、薄野芳紀。正義の名の下に、いざ出陣」

「石凪調査室、水玉死神、石凪萌太。いきます」








最終回をお届けしましたー。
ぶっちゃけこのあと色々書きたいことあるけど、いい加減あきてきたのであらすじを説明して終わりたいと思います。

この後、主人公と萌太の死闘開始です。氷帝メンバーはおびえて隅でガタブルしてるだけですので、割愛。なんとか主人公は萌太と戦いを展開しますが、なにかの拍子に怯み、萌太のデスサイズ(カタカナ表記のほうが好き)で顔面をざっくりやられます。血がわっと飛び散って、氷帝の誰かにかかって「うわぁ!」ってなったりするのですがどうでもいい話。顔面を斬られた主人公は紙一重で避けたものの、右額から頬にかけて縦にざっくりやられて、右眼負傷。あぁあ!と痛みによって悶えますが、すぐさま再び戦闘態勢に。なんとか萌太に一矢報いて「参った」と言わせますが、その時点で右眼負傷と同時に右腕損失。血まみれ萌太よりヤバそうな感じに傷つけられましたが、なんとか勝利。そして失血により朦朧としながらも、左手に長刀、口に短刀を咥え、氷帝メンバーの首をはねようとゆらりと幽鬼のように近づきます。そこで、屋上の扉が「やめて!」の声と同時にばーんと開いて、ことの発端であるいじめられっ子の氏神のお嬢、虐めの主犯である為乃宮のお嬢が登場。「私、転校します!」辛いことがあった氷帝を去り、他のところでまた落ち着いた暮らしをするそうです。「氷帝の人たちを、許します。だからこんなことはやめて!!」依頼主である氏神のお嬢の言うことなので、主人公しぶしぶ引き下がります。えぇ、右目と右腕を失っていますので、まさに骨折り損のくたびれ儲け!まったくもって貧乏くじひかされちまいました、主人公。石凪の萌太坊は、とりあえず仕事達成したので、その場を去ろうとしますが負傷により、救急車が呼ばれるまで待機。ちなみに、石凪調査室に調査を頼んだのは氏神のお嬢。最近不穏なことが起こっているので、調べて、不吉が起こっているのなら止めてくれ、と依頼したのですね。親は娘を苛めた輩を殺せ、娘は周りで起こっていることを止めてくれ、とそれぞれ依頼。まったくもってはた迷惑な親子ですね。ぼろぼろにされた主人公と萌太はかなりの迷惑です。そして大怪我してる主人公と萌太を見て氏神が救急車を呼ぼうとしますが、裏世界なので救急車は呼ばれることがなく・・・。両家怪我してぼろぼろの体(しつこい)を引きずって帰りました。ちなみに萌太は石凪の他の死神が、主人公は薄野部隊が迎えに来ました。その後の話、為乃宮のお嬢は死にます。もちろん正義の名の下に主人公がきっちり処分いたしました。諸悪の根源だけは許せなんだらしいです。そして見せしめがてら、氷帝メンツの誰かも忽然と姿を消します。
めでたしめでたし、ちゃんちゃん!

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