KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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あぁぁぁああ、蓮ちゃん合格おめでとう!!!
草葉の陰から実は一人ヤキモキしてた\(^о^)/
そして、一人こっそり閉鎖してやろうとか目論んでた矢先に嬉しいメッセ貰った!
なんだこれ、やるっきゃねーな!大好きって言われちまったもんな!!(お返事はまた後日)
と、言う事で以下テンションMAXで書き上げたbambolaハンター編。
最終話まで一気です。
これにてハンター編終了。
…サイトに掲載するのはいつになるのかしら(今月中には何とかしたい)
あと修正として主人公の念が 操作系→放出系 へと訂正しております。
クランチェスカは放出系の能力者だ。
水見式を行った際、水が透明感のある赤色に変わった。
それ以降クロロは放出系に関する簡単な説明だけ行って、一ヶ月、能力の開発に費やした。
その間、クロロは一切関わっていない。
能力開発は他人がどうこう言うものではないし、放出系の能力に特質系のクロロは教えられることが何もない。
何より能力は決め技になることが多いので、他人に見せたり教えたりするものではない。
クランチェスカは一ヶ月、一人で能力を決めた。
クロロはクランチェスカの能力を知らない。
ただ、クランチェスカもクロロの能力は知らなかった。
今回の試合はクロロの発禁止なので知らなくてもまったく関係ないのだが。
防戦一方だったクロロが攻撃を開始し、戦いは激化した。
これまでもクランチェスカによる激しい打ちこみ攻撃があったが、それに加えクロロからの反撃が出てきた。
今度はクランチェスカが防戦を強いられる。
けれどここでこれまでの経験の差が顕著してきた。
クロロが攻防力60で攻撃すれば、クランチェスカは硬でガードする。
硬による一点集中防御は強固だが、反面多方面の秒後がおろそかになる。
その隙をクロロは狙い、攻撃する。
「う、ぐぅ…」
「防御は常に気を配れ。攻撃を受けたからといって怯むな、休むな、動き続けろ」
クランチェスカは即座に身を翻し、距離を置く。
けれどもクロロは即座に追随し、追撃する。
距離を置けば、放出系であるクランチェスカが戦いやすくなることを見越しての行動だった。
そして、遠距離攻撃は攻撃側が回復する時間を与えることにもなる。
クロロがクランチェスカの放出系の攻撃を避けている間、クランチェスカは若干の消耗がありながらもその場から動くこともなく攻撃することができる。
だから、その間に受けたダメージの回復を図る。
そんな相手の思うつぼになるようなこと、クロロはさせない。
させてやるほど、クランチェスカを甘やかすこともしない。
ぱしりとクランチェスカの拳を受け流し、空いた脇腹に肘を入れる。
けれどもコートのファー部分を掴まれ、後ろに倒される。
その勢いを利用して、クランチェスカはクロロのオールバックで綺麗に露出されている額に、硬で覆った頭突きをした。
咄嗟にクロロは流でガードしたが、勢いのついた硬と受け身の流では衝撃を相殺しきれなかった。
瞬間、クロロの目の前に星が散るが、一瞬で持ち直す。
だがクランチェスカはその一瞬を見逃さず、その場から駆けだした。
クロロもすぐに後を追うが、一度開いた距離はそう簡単に埋まらない。
「“オールラウンダー:マグナム”」
クランチェスカはズボンのポケットから銃を取り出し、狙いをクロロに定める。
クランチェスカの手のひらに収まるほど小型の銃から発砲されたのは、その経口からは決して撃つことができないはずのマグナム弾だった。
それは実弾ではなく、念で作られた念弾だった。
クロロはそれを避け、尚も疾走し続けるクランチェスカに迫る。
「あーんど、“ホーミング” !」
再び撃ち出されたものは何の変哲もない弾だった。
クロロはその名に舌打ちし、大きく跳躍した。
弾はホーミングの名のとおり、直線にしか飛ばない銃の常識を打ち破り、その弾道から外れたクロロを追う。
どれだけ距離を置こうとついてくる弾に、クロロは逃げた。
どんな特殊効果があるか解らない弾に被弾するのは、あまりにリスクが高い。
走っている最中に足元に転がっていた小石を拾い上げ、ホーミング弾に投げつけた。
石が当たると弾は呆気なく破裂し、姿を消した。
それは、普通の銃弾となんら変わりなかった。
「これね、“オールラウンダー:使い手の理想の銃” って言うんだ!弾切れ知らずでちょー便利!!」
「拳銃ごときではしゃぐな。三下か、お前は」
「弱いのならこれで始末できるよ。弾切れもしないから、いくら束になってかかってきても全然オッケー!」
「それがまさか俺に通じるとでも?」
「これは単に能力のお披露目。いいでしょー?」
「高が銃じゃないか」
「でも、使い勝手抜群!そんだけ!!」
クランチェスカは銃を仕舞うと、殴られた跡が残る顔で満足そうに笑った。
「それでこれが “バンボラ” ボクの本当の能力」
ぴたり、とクロロの動きが止まった。
“オールラウンダー:使い手の理想の銃”
所有する銃から、様々なタイプの念弾を撃つことができる。
なお、念でできているので常人には爆弾ほどの威力があるが、念使い相手だと普通の弾丸程度。
弾切れ知らず、様々なタイプがこれ一丁で賄えるので、連射、携帯に非常に便利。
マグナム:高威力のマグナム弾
ライフル:狙撃にもってこいの長距離用
ホーミング:その名のとおりホーミング弾
他にも主人公の思いつきで増えたりすると思うよ!
2009/03/09
放出系は遠距離攻撃が得意な分、接近戦が苦手な傾向がある。
けれどもクランチェスカはその逆で、昔から武術を得意とし、接近戦での攻撃を好んできた。
だから行き成り遠距離系の技を考えろと言われても、これしか思いつかなかったのだ。
“オールラウンダー:使い手の理想の銃”
おかげで使い勝手はいいが、攻撃方面になるといまいちだった。
そこで考えたのが、第二の能力。
いつもいつも、他者を跪かせ従わせ意のままに動かすことができたら、いつか世界中の人間を屈服させることができたら、と常々思っていた。
最近は修業に明け暮れそのことを忘れていたが、やはり心のどこかでそういう思考が渦巻いていたのだろう。
どうしようか、と考えていた矢先、目の前にあったコンクリートの破片が動いた。
ぱちくりと瞬きし、何かしら、と小首を傾げるとまた動く。
暫くコンクリートの破片と睨み合って、三度動いた時に初めて動けと念じた。
するところりころりと破片は動き、それが面白くて飛べと念じた。案の定石は浮き上がったが、すぐにごとりと落ちた。
それからは手当たり次第、周りにあるものに命令していった。
転がれ、回れ、動け、浮かべ、こっちへ来い。
最初はぎこちなかった動きが、暫くするとなめらかに動くようになった。
次いで考えたのが、生物―――主に人間―――を操ることができないか、だった。
試しに外に居た鳥にこっちへこい、と念じてみるも、あえなく失敗。
いく度繰り返せも、生物は操れない。
業を煮やし鳥を考えたばかりの念“オールラウンダー”で攻撃して、それから少しは近づいてくれてもいいじゃない、と考えたら怪我をしていたのでかなり時間がかかったが、これまで言う事を聞かなかった鳥が近づいてきた。
このことに気分を良くし、生物は自分が怪我をさせてからなら操れることを知った。
放出系であるクランチェスカが、操作系の能力を開発することはできなくもない。
けれども、やはり本質が違うので性能は劣ってしまうし、使い勝手もいいものではない。
一度相手を傷つける必要があるのは、リスクが高い。
そして相手を操るのに必要な念も莫大だった。
小鳥相手に命令を下せば、少しの疲弊。
たまたま近くを通りかかった人間を操れば、100メートルを全力疾走した後のような酷い倦怠感に襲われた。
いかんせん、この能力は燃費が悪い。
この燃費の悪さは到底実践で使えるものではなかったが、長年人を思いのまま操ってみたいと思っていたクランチェスカはこの能力をとても気に入った。
それからは出来る限りこの能力を使って生活をした。
普通の生活よりはるかに疲れるが、修行の一環だと思って努力した。
日々の基礎訓練に加えての修行は堪えたが、いずれ人を好きなだけ操れるようになると思えば頑張れた。
ナイフとフォークを操って手を使わずに食事をする。服に命じて動かず着替えをする。
そしていつしか、人一人なら一日中操れるようになっていた。
“バンボラ:bambola”
無機物を操ることができる。
有機生命体(人間含む) は一度クランチェスカ本人が傷つけてからでないと操ることができない。
人間においては最大継続時間一日(24時間)しか操ることができない(体力的な問題により) また、多人数を一度に操る場合は操っている時間x人数で計算され、2人を12時間、24人を1時間操るのが限界である。
操っている際他の念能力の発動が一切出来ない。
「これは…一体」
「バンボラ。ボクの能力だよ」
「しかし、これは操作系の能力じゃないか。お前は放出系のはずだろう」
「そう。ボクは放出系の能力者。だから操作系の能力は苦手」
「うっかりしていたな。これは失態だ。完全な失敗だ、見事な敗北だよ。発動条件は念による攻撃か、さっきの傷か?」
「傷の方が正解。色々制約があるから使い勝手は悪いけど、気に入ってる能力だよ」
「ふんっ、どうせ制約に縛られ欠点ばかりの能力だろう。放出系なのに操作系の能力を作るなんて」
「いいの。これがボクの望む一番の能力だから」
ここで出ました“バンボラ”連載名でもありますね。
でも、大した意味もない、このネーミング。
この後さらに改良を重ね、後の糸を使った攻撃主体になります。
意外とどこの夢主さんも便利な能力なので、うちの帝王様には利便性の追求が全くできない非常にできの悪い能力にしてみました。参考:カストロ
2009/03/09
「ねぇクロロ。ボク、強くなった?」
「少なくとも、出会った時よりはな」
クロロが言うと、クランチェスカは微笑んだ。
戦いは、クランチェスカがクロロの動きを封じた時点で決した。
「それでも、まだ俺よりは弱いけどな」
「いつか超えて見せるから、大丈夫」
そう言うとクランチェスカはクロロに歩み寄る。
クランチェスカの念のせいで、クランチェスカの許しなくば動くことができない。
身体の自由一切を奪われたクロロは、動けない。
ばきっ
クランチェスカが、クロロの顔を殴った。
クロロは呻くこともよろけることもなく、何食わぬ顔で其処に立ち続けている。
「少しくらい、痛そうな表情をしたらどう?」
「痛くないんだから仕方ないだろう」
「…ムカつく。でも、やぁーっと、殴れたよ」
ゆらり。
クランチェスカの影がかすむ。
「クロロ、ボク、強くなったよ」
「ああ」
「念願だったクロロを殴ることもできた」
「さっきの殴り合いでもいくらかボディに食らったけどな」
「これがハンデありの戦いだって知ってる。クロロが手加減してたのも、ね。悔しいなぁ、結局、最後まで本気で戦ってもらえなかった」
最後、という言葉にクロロはぴくりと顔をあげた。
「何度か、本気になりたけどな」
「いらないよ、そんな取ってつけたようなお世辞。そうだな、本気の一発なら、欲しかったかもね」
加減された拳は泣きたくなるほど切なかった。
お前はまだ弱い、と宣言されているみたいで。
でもクランチェスカは知らない。
その中のいくらかは、本気の一撃があったことを。
「アッディーオ、クロロ。ボクはこの世界に来てよかった!」
気付けば、クロロは解放されていた。
2009/03/09
夢幻の如く也。
白薔薇の満たされた棺から目覚めたクランチェスカは、その体に残る熱いオーラを感じることができて、己の思い描いた通りに動く体に満足した。
泡沫夢幻。
彼は知っているだろうか。彼は自分が思っているよりも大分強くなっていることを。
別れを惜しむ間もなく、また、面倒を見てやった恩を返されることなく帰ってしまった。
もういない人間に文句を言っても仕方のない。久々に仕事に精を出そう。
ハンター編、終了。
2009/03/09
一気に書き上げたのでまだ修正の余地がたんまり残ってます。
個人的に、主人公vsクロロで、本当はクロロの勝利だったのですが、いつのまにか、あれー?って感じです。何故主人公が勝っている…。ハンター編は別名、主人公の修行の日々、でした。
帝王様はこの後、由紗ちょんと王子に「お帰りなさい!」と泣きつかれます。
シャルは「あー、帰っちゃったんだー」と残念がり、ヒソヒソは「そう(はーと」とたいして興味なさげ。クロロは三日ほど何やら考え込んでいたらしいですが、それ以降はもういつも通りです。
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