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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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かいわおんりー

100年の魔女小話的な何か。
今まで書いたことないキャラを、と思っていたら予想外に暗い話になりました。
・ヒナホホ・ドラコーンとの子供の話。
・その後のシンドバッドとの話。






魔女の膝枕は基本子供用。
八人将はドラコーン・ヒナホホを除き全員子供認識な魔女。
以下、謝肉祭での会話イメージ。

「いや、同年代妻子持ちを子供と認識したらわたくし孫持ちになりかねないじゃないですか」
「もうそろそろ孫がいてもおかしかねぇ年になるんじゃねぇの?」
「…ヒナホホさん、怒りますよ?」
「はっはっは、冗談だ!アキラは見た目だけ若いからなぁ!」
「一言余計じゃありません?奥さんとうまいこといったの誰のおかげと思ってるんです」
「へいへい、あんがとさんよ。お前らいい加減ガキ作っちまえよ。もうあいつだってガキじゃねぇんだから」
「八人将やシンドリアの民がわたくしたちの子ですよ」
「そういうことは無理強いするものではないだろう」
「ドラコーン、お前は一体誰の味方なんだよ」
「我は誰の味方と言わず、思うがままを述べるまでよ。アキラにはアキラの、シンドバッドにはシンドバッドの考えがあるだろうさ」

「けどよ、じれったいんだよな。なんつーの?もっとくっつけよ、って言いたくなんだよな」
「言いたくなるも何も、当人ここにいるんですが」
「ガキ作れ。はよ孕め」
「いやいやいやいやいやいやいや、言いたいことはわかりましたがもうちょっと言い方ってものがあるんじゃないですか」
「ヒナホホの肩を持つわけではないがな、アキラ。お主らはいささか距離があるのではないか?」
「まさか。誰もがうらやむらぶらぶ夫婦ですよ」
「だったらさっさとガキ作れよ」
「あんたはいい加減黙れ。こっちにゃこっちの予定っつーもんがあるんですよ」
「ほぉ、ガキ作る予定があるっつーんだな?」
「上げ足を取らないでください」
「アキラ、子を作れとは言わぬが、もう少し仲良くしているそぶりを見せてくれても構わんのではないか?」
「だからいい夫婦の日代表夫婦になってもいいレベルのいい夫婦だと…」
「そう見えねぇから心配してんだよ。何年付き合いあると思ってんだよ、ばーか」
「然り。主らはいささか歪つであるぞ」
「……………」

訳知りなアダルト組でした。
付き合いの長さ的にはジャーファルもこの会話についてこれる。
個人的にこの三人が古参じゃないのかなぁと思っています。
魔女と王の過去の疵を知っている人たちともいう。

「子供なぁ」
「別にねぇ」
「いや、俺はどっちでもいいぞ」
「どっちでもいいということは、いなくてもいいということでしょう?」
「まぁ、そうだな」
「本来、貴方が欲しいと思う子供はわたくしとの子ではないですからね」

「言うな」

「すみません、失言でした」
「過去を惜しんだところで始まらんさ。お前だってそうだろう?」
「…えぇ。もう失った日々の話です」

そうして疵を舐め合うように抱き合う歪な夫婦。
魔女のセリフ中の「シンドバッドが欲しいと願う子供」とは、ねつ造設定のシンドバッドが過去愛した女性とシンドバッドの子供という雰囲気で受取っていただければ、と。
「お前だって」とシンドバッドは言っていますが、この場合言いたいことは「魔女が本来一緒に居たいと望んだのは俺ではないのだろう?」というニュアンス。
シンドバッドは魔女ではない愛した女性と幸せな家庭を築きたかったし、魔女はシンドバッドではない愛した彼と共に生きたかった。お互いがお互いを愛しているようで愛していない、この歪んだ夫婦です。

ヒナホホとドラコーンは事情を知っているので、この夫婦の歪さと疵をわかってる。
ジャーファルは当時幼かったけど、現在の二人を見て魔女と王二人とも違う方向を見ていることをわかってる。
他の八人将はなんとなくおかしいとは思いつつも、表面上は仲のいい二人を見てなにも思わない。でも、おかしいとは確かに思ってる。

「え、シンのことですか?永遠を誓った夫ですよ」
「ん?アキラのことか?守ると誓った嫁だ」
「「 愛して いるさ・いますよ 、 もちろん 」」

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