KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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テスト終わったら…サイト更新するんや…。
ファイル整理してたらそこそこ未更新の小説もありましたし、新しいのも書きたいです。
テストェ(´↑ω↑`)
続きに本日見つけたオリジ小説。
人が死ぬ、ただそれだけの話なので閲覧注意?
君と私の物語だったらいい私だけの物語
好きな人がいます。
好きな人がいました。
好きな人がいます。
好きな人が、いました。
私には好きな人がいます。
大好きな人です。
私はそれを見ているだけで満足でした。
学校の教室で、放課後の運動場で、休日偶然ショッピングモールで。
見ているだけで満足でした。
挨拶するだけの関係が好きでした。
会話なんてとんでもない。
挨拶だけの関係でよかったのです。
学校に入学して数ヶ月、季節が春から夏に移ろう間の梅雨時、私は初めて貴方を意識しました。
別に傘がなくて困ってる私に傘を差し出してくれたわけでも、その逆に私が困ってる貴方に傘を差し出したわけでもありません。
ただ、帰宅途中、傘をさして歩いている私の横を貴方が駆け抜けた。唯それだけの事です。
鞄を盾に傘をささずに駆け抜けた時、ばしゃばしゃと道路の水たまりがはねました。同時に、私の心にも水がはねたのです。
それから数ヶ月、私は貴方を見続けました。
気付かれない程度に見てきました。
好きという思いを募らせながら、私は何もしませんでした。
また数ヶ月、学年が一つ上がり、幸運な事にまた貴方と同じクラスになる事が出来ました。
だからといって行動に移ることなど決してありはしませんが、同じ空間に居れる幸せが確かに存在していました。
幸せでした。
好きという思いを持ち続ける事が出来る事が。
会話も触れ合いも何もなくても、私は好きと思う事がそれだけで幸せでした。
大好きでした、大好きです、大好きでした。
けれども、呆気なく。唐突に、私は死にました。
好きという思いを胸に抱きながら、なんてことはない、階段から足を踏み外して打ち所が悪かっただけの事です。
私の人生は、こうして簡単に何事もなく幕を下ろしたのでした。
2011/05/08
オリジナル短編シリーズ第一弾。テーマは恋愛。
当サイトで死と恋愛は幽霊を彷彿とさせますが、これは一切合切関係ありません(^ω^)
どうあがいても主人公になれない人たちの最期をえがけたら、というのが全体のテーマ。
今回は脇役女の子が運悪く事故死してしまったお話。翌日の新聞に載る事もなく、クラスで少し話題になっただけで本当に終わってしまいます。
大凡の人間が辿る道ですが、夢小説ではヒロインが主人公なのでそうそう地味な扱いを受けることは少ない。ってなことで、自家発電。この後トリップでもしそうな勢いですが、この子の人生はここで終わりです。両親が悲しんで親しい友人が泣いて、実に予定調和ありきたり、でも一般人の歩むべく終わり。遍く者に死は平等ですが、描写一つでどうとでもかわります。えーと、つまり何が言いたかったのかというと、人が死ぬ時は必ずドラマチックな物語があるわけではなく、ただたんに死んで終わりというだけです。死んで、ハイ終わり。この簡素さが伝わればいいなァ。
第二弾のテーマは暴力。三弾は自殺。
それ以後はまったく決まってないけど、とにかくたまに書きたくなるオリジナル話\(^o^)/ そして死ネタ\(^o^)/ 死を幼い頃に体験しておかないと、こういう歪んだ人間になるので注意しましょう\(^o^)/ 一応三親等以内の葬式には参加したことあるんだけどなァ…。
個人的に、死んだ人を美化するのは好きじゃないです。
後付けじゃん、生きてるうちに評価してやれよって思う。死んだあとに持ち上げるのって、所詮自分たちに負い目があるから持ち上げるんでしょ?そんなの死んだ人に失礼だよ、なんでテメェらの罪悪感薄めるために死んだあとも冒涜されなきゃいけねぇんだよ。
っていう思いを込めたのが、こっち。
何故この世にはこんなにも悲しみが溢れているのだろう。
幸せなんてどこにでも転がっているのに、それを手にすることのできない人はいるのだ。
何故、何故。
溢れだす涙が止まらない。
こんなものは偽善にすぎない。
涙を流すくらいなら、何故彼を救えない。
どうしてこんなにも無力なのだ。
何の為の力だ、学だ、才だ。
人一人救うこともできない。
「貴方は、幸せになるべきだった…!」
握る手はもはや冷たい。
密かに回収された遺体は、押し寄せる群衆を御せなかったせいで若干踏み潰されて拉げている。
けれど、どれだけ形が変わってしまってもその崇高な輝きは失われていない。
閉じてしまった眼は何よりも強く未来を射抜いた。
誰よりも幸せを切望し、必死で足掻いた。
その結果がこれなのか…!
「幸せをつかむ権利が、貴方にはあったのに…」
確かに、彼は彼の最も望む形で逝けたのだろう。
最期のその時、彼は幸せだったのかもしれない。
けれどそんな刹那の幸せが彼のこれまでの努力に見合うだろうか。
彼が購ったのは、全世界の幸せ。
その中に、彼自身は含まれていたのだろうか。
「何故ッ!!」
惨い、と思うのは彼の願いを貶す行為だとわかっている。
本来ならば彼の死の上で幸せに暮らしている人間に、この事実を知らしめたい。
だが、それは彼の唯一の願いを無にしてしまう愚行だと知っている。
ならばこのやり場のない怒りはどこへ向ければいい!
彼は満足して、満ち足りて逝ったのだ。
それ以上に何を望む。何を願う必要がある。
他人の思いを押しつけるのは、これ以上ない重荷だ。
「貴方は、幸せだったのですか?」
貴方が幸せならば、それでいい。
そう思えるほど大人になれない。
割り切れるのが大人なら、そんな大人になりたくない。
貴方は、割り切ってしまったんですか。
自分はどうなってもいい。ただ、世界が幸せであれ、と。
「皇帝、貴方は、貴方は…」
わかっている。
残されたものが死者に向ける言葉など、所詮理想と要望とおしつけだ。
彼は、確かに笑ったのだ。
笑って、そして、逝った。
これ以上ないハッピーエンドじゃないか。
何を嘆き悲しむ必要がある。
「ルルーシュ様、我が君。どうか貴方様の黄泉路に幸多からんことを」
魔女inギアス。
魔女っ子ではなく、魔女編。これが魔女の最後の愛です。
ギアスはどんな形であれ絶対に書きたかったお話なので、満足です。
ルルーシュの愛はあまりに偉大だと思います。
2008/11/21
前載せたっけ?
まぁ、こーゆーこと。
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