KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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今再び?三度?テニスにどはまり中です。
基本的にテニスは氷帝ラヴァー。
だーりんは昔から愛を叫び続けてる宍戸くん。
幼馴染は跡部くん。
「あらまぁ、随分と派手な一年生が入ってきたね」
「跡部財閥の子息だそうです。見た目・性格もさることながら、入試も堂々の一位でご入学なさいました」
「そ。じゃあそのアトベくんは今後どうする?」
「おそらくはテニス部に入部、後部長に昇格。生徒会会長に立候補、見事当選となるはずです」
「あらら、本当に随分なことをやるね。彼まだ一年生、十二歳だよ。こないだまで小学生だったのに」
「会長は中学から入学されたのでご存じないでしょうが、幼稚舎の頃より彼は常にトップに君臨し続けておりました」
「かわいそ。じゃあ他の子たちは一度も一番になれなかったってことだ」
ちふゆは万年筆を横に置き、書いていた表紙付きの冊子を閉じる。
書き上がったらしいハードカバーの深い青色の冊子を差し出すと、副会長が手を伸ばしそれを受け取った。
次いで書記がちふゆの背後に回り、タイミング良く赤い皮張りの椅子を引く。
歩きだすちふゆの前には生徒会室の扉があるが、会計の二人が観音開きの扉をあける。
「さぁ諸君、新しい会長殿に引導を渡しに行こう」
「「「 はい 」」」
氷帝学園中等部生徒会。
生徒会長の決定がすべてという氷帝学園生徒会において、生徒の意見を尊重するという珍しい生徒会長だった。
支配されることに慣れていた生徒は戸惑ったが、いつしかちふゆの存在を忘れて行った。
生徒会長本条ちふゆ。
生徒会長として君臨するも、自らを陰とし引き立て役に徹した歴代異質の会長だった。
*
「すみません、お待たせしてしまいましたか?」
「そうだね、少し早く着いたから小説を読んで待ってたよ」
「お待たせしました。さ、お手をどうぞ」
「ありがとう。待ってる間に寒くなったから、温かい何かを飲みたいな」
「えぇ、ちょうどこれから紅茶の専門店にお連れしようと思ってたところです」
「ふふ、嬉しい。紅茶が好きなこと覚えておいてくれたんだね」
「ちふゆ先輩のことですから」
「またそうやってうまいことを言う」
*
「おい見たか今の」
「誰だよ、あれ」
「しらね」
「いや、女じゃなくて男の方だよ」
「は?跡部だろ?」
「俺あんな跡部しらねぇよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・確かに」
「跡部も本命には優しゅうなるんやなぁ」
「やっぱあれ彼女!?」
「そうなんちゃうん?あないに優しそうな跡部初めて見たわ」
「相手、あれ年上だよな?」
「この時間帯私服っつーことは、大学生か?」
「うっわ、さすが跡部!」
*
「ちふゆ先輩、好きです」
「あはは、ありがとう跡部くん。君みたいな優秀な後輩に慕われてわたしは感激だよ」
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