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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

魔性の女

暫くだな、諸君!!!
うっかりFGO舞台を見に行ったら舞台沼にずっぽり舞い戻ってテニミュ以来のハッスルで夢の世界に帰ってこれなくなった!!すまんかった!!!

そんなわけで、珍しくサッチ相手にちょっとっぱかしエロいの。
ほんとにちょっとだけね。
リクエストのイゾウ話のその後、魔性の女編。













「よし、出来たぜ」

「イゾウ、鏡鏡!!」



正確には着物と呼べない着物もどきを着て、化粧をしてもらって髪も結ってもらった琴里ははしゃいでいた。
ただ、それを手掛けたイゾウはどこか不満そうだ。
イスに座り足を組んで、膝の上で頬杖をついて琴里を見ている。



「…おっまえ、華がねぇなァ」

「わー!イゾウすごい!!着物かわいい!」

「この俺が一から十まで全部仕上げてやったのに、着物負けしてやがる…」



一応イゾウも琴里に似合うものを、と着物を選んだのだが、存外琴里が普通すぎて着物に負けてしまった。
かといって今更着替えなおして、着物に合わせて施した化粧や髪を一からやり直すのも面倒くさいし、まぁいいかと諦める。
完璧主義だけれど、それは自身の事に限ってであって他人は適当に手を抜くのがイゾウだった。
鏡の前ではしゃいでいる琴里は、でもまぁ、及第点か。
イゾウは立ちあがり、はしゃぐ琴里の横に立った。



「よっしゃ、行くか。作戦は覚えてるな?」

「もちばち!これが出来たら琴里もましょーのおんな!」






宵崎さん:続々イゾウ。続きます。続きはおいおい書かせていただきます…!
2010/12/03










「よし、第一ターゲットはまずは様子見のサッチだ」

「サッチね!」

「肉まん食ってないな?」

「胸あったかい!」



琴里とイゾウの現在地、サッチの部屋前。
サッチが部屋に居ることは確認済み。
よし行け、というイゾウの号令にあいあいと敬礼し、琴里は静かにサッチの部屋のドアをノックした。



*



さて、何がどうしてこうなったと冷静に現状を考えるサッチ。
サッチはベットに横になっていて、上には琴里。
その琴里が、無駄に色気を振りまいている。
キモノというのはイゾウが着ていたら分からないが、女が着るとなるほど艶めかしい。
結われていて綺麗に見える首筋だとか、若干着崩れて開いた胸元とか…ちょっとまて、なぜ琴里におっぱいがある。いやまぁそこは今は置いといて。
顔もいつもと違うと思えば、化粧をしている。
目もとの赤色と口紅の赤色が妙に色っぽい。



「琴里、お前どうし…」



聞き終わる前に琴里が、これまたいつもと違ってしっとりと微笑んで、顔を近づけてくる。
その仕草があまりにも色っぽくて動けないところに、耳元で囁かれた。

ねぇ

その一言で、もうだめだった。
いつもの無邪気さはかけらもなく、あるのはただただ色気だけ。
そんな色気と艶っぽさしかない声を耳元で囁かれたら、いくら相手が琴里だろうと、男として反応せずにはいられない。

未だ自身の上で微笑み続けている琴里の腰をがっと掴み、居場所を反転させる。
結われていた髪がベットの上で散らばり、キモノがさらにはだけた。
倒す瞬間あっと小さく吐かれた息が熱く、見下す側から見上げる側になった琴里の目が潤む。



「お前、こんな事してわかってんだろうな」



ぐっと顔を近づければ、なにか花の香りがした。
キモノを脱がせようと胸元に手を伸ばせば



「琴里。男なんてカンタンだろう?」

「でも、こっからどうするのかわかんないよ」

「それはもちっと成長してからだな」



イゾウが部屋にいて、琴里もいつもの琴里に戻っていた。
ん?とサッチは自身の猛りが収束していくのを感じる。
にやり、と笑うイゾウと目が合った。



「どうだ、最高のオンナだったろ?」

「クソ悪趣味だな」



吐き捨てるように言うと、イゾウはさらに口角を上げた。
娘同然の琴里を襲うよう仕向けるなんて、場合によっては殴ってやろうかと本気で思う。
組み敷いている琴里を見れば、へらっとしたいつも通りの琴里だ。
どいてやると、ぴょいっと立ち上がってイゾウのもとへ行く。
はだけたキモノはそのままだったが、先程までの色気はどこかへ霧散し、琴里に色気を感じていたのがウソのようだ。



「ひとまず成功?」

「成功だな」



「「 魔性の女、イェーイ 」」





二人仲良くハイタッチ
ただしサッチは結構マジにご立腹
2017/09/26





「さて本番マルコだ」

「マルコ!」

「肉まん食ってないな?」

「うー、冷めた。あったかいうちに食べたかった…」

「あ!琴里に胸があると思ったら、肉まんなんて詰めてやがったのか!」





ここまで。
マルコはどうかな、どうしようかな。我慢もくそもないかな。と、思案中。最後はオヤジに見せに行って、終了の予定。

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