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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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海軍編

自分のブログ読み返したらまさかの海軍編再熱とか。
自画自賛気持ち悪いけど、自画自賛。
ユニバで海軍ポロシャツ買ったけど、うっかり盛大に汚して泣いてます。

そんなわけで海軍子育て編のおかーやん…といっても14歳






ぺたぺたと床を這う赤子を見ながら琴里は、きっとこんな機会がなければ、一生子供になんて縁がなかったんだろうな、と思う。


自分が男と恋仲になるなんて想像がつかないし、ましてや結婚なんて…。

生物は自分の遺伝子を次世代に遺すために生きているのだと思うが、自分はそんなことかけらだって考えたことはなかった。

自分の何かが、後世まで残さなければいけない大それたものだとは思わない。

だから子供をほしいと思ったことがない。


それに、子供を得るためにはまず相手がいる。

正義の名の下に、これでもかと人間を斬り伏せてきた。

恨みを買い、妬まれ、末代まで祟ると何度言われたことか。

そんな死体と流血の山河を築いた女を欲しいと思う男が、どこにいるというのだろう。


つまり自分は、子供を欲しいと思わないし、作れないのだ。

そのはずだったのに。




「だー、っあ」


「エースも可哀想に。なんであたしのとこにきちゃったんだろうね」


「あっあっ」


「あたし仕事があるからあんまし面倒見たげれないし、そもそもどうやって面倒みたらいいかわかんないし、まともに育ててあげらんないよ」


「うーだっ」




それでもいいの?と、尋ねたところで返事はない。

子供の育て方なんて本当になにも知らない。

自分が子供だった頃なんて覚えていないし、記憶にあったとしたも修行ばかりだ。

ガープに拾われてからなら覚えているが、あんな風に根気よく愛を持って慈しむことができるだろうか。

人として、恐らく道を踏み外しているあたしに一人の人間を育てることが出来るだろうか。


幸いも自分が留守の間はダダンが面倒を見てくれるというし、ある程度は子育てを教わることもできる。

それならばいっそダダンにエースを預ければと抗議をしたが、なぜか自分が母親役らしい。




「琴里はこんなでごめんね」


「ごめんね、エース」




でも、がんばってみるから




いつの間にか転がっていたエースを胸に抱き上げると、不思議と頑張ろうと思えた。






14才にして、母性に目覚めた主人公

17/7/9

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