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KLM

KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。

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おかえり、ありす ちょい追記

歪みの国のアリスをいまさらですがやりました。
すっごく面白かった…!
あぁぁ、チェシャ猫いいよ、チェシャ猫!!
女王様も好きだ、女王可愛いよ女王。
あぁ、謎の男エンドで、可哀想なお話を書こうかな。
近親相姦じゃないけど、新パパ(名前忘れた)と亜莉子のお話。
再び亜莉子を絶望の底に貶めようかと。


20081030225603.jpgあ、ついでに昨日から一週間、写メ週間にしようと思い経ちました。
画像は最近気に入ってずっとつけてるピアス…じゃなくて、イヤリング(ピアスのほうが言いやすくて言葉も可愛くて好きです)
本当はもっと綺麗なワインレッドなのですけれど、残念画質ゆえにまったくわかりません。無念。
そして、相変わらず髪の毛が黒い^ω^
これでも染めてるんだよ^ω^



以下、歪みの国のアリスin魔女っ子(の、その後てゆーかもう魔女になったお話)




「おかえり、僕らのアリス」

「おかえり、私たちのアリス」

 

アリス、アリス、アリス。
誰もがわたしをアリスという。
わたしは、アリスなんかじゃない。
アリスなんかじゃないのに、もう、アリスでもいいかな、なんて思ってる。

 

「おかえり、俺たちのアリス」

「おかえりなさい、わたくしたちのアリス」

 

そして、なんでみんな「俺たち」とか「私たち」とか、わたしを所有物のように呼ぶんだろう。
そして、「おかえり」の意味がわからない。
わたしはここに来た覚えもないし、帰ってきたつもりもない。

 

「アリス」

 

亜莉子、アリス、亜莉子、アリス。
似てるけど、違うんだけどなぁ。
ぼんやり歩いていると、ふぅぅ、とチェシャ猫が唸る声がした。
一気に体に緊張が走る。

 

「お邪魔してます、皆さんのアリス」

 

魔女が薔薇の花束を持って、空いている方の手で黒いフレアスカートの端を持ってお辞儀をした。
比較的まともだと思うんだけれど、チェシャ猫が唸るのを止めないので、わたしも気を抜けない。
魔女はわたしの腕の中にいる生首…もとい、チェシャ猫をみて、にこりと笑う。

 

「良い猫をお持ちですね」

「あ、りがとう、ござい、ます。…って、これが猫に見えるんですか?」

 

チェシャ猫は猫だけど、普通に見る限りは人間だ。
フードをかぶって、にんまり笑って、ちょっと気味の悪い、生首だ。
悲鳴を上げても良さそうなのに、魔女は笑って、これを猫だと言い当てた。

 

「安心なさい、私は薔薇を頂きに来ただけです」

しゃあっ

 

チェシャ猫が威嚇する。

 

「アリス、いえ、亜莉子さんとお呼びした方がよろしいでしょうか」

「な…んで、名前」

「残念ながら私は貴方に何もして差し上げられません。ただ一粒の涙を流すことしか叶いません。それだけしか、できない私をどうかお許しください」

 

そういって、魔女は予告通り涙が一粒こぼし、溢れた涙は頬を伝い地面に落ちた。
また、わけがわからなくなってきた。
わたしは、亜莉子で、でも、アリスで。
チェシャ猫がいて、変な世界で、魔女がいて。

 

「私には、どうすることもできないのです。薔薇、有難うございました。それでは私はこれで」

「あ、待っ」

 

最後まで言う前に、魔女は消えた。
一体、なんだったの。

 

「アリス、気におしでないよ」

「魔女、だったよね?」

「…あれは外の生き物だ。アリスが気にする必要はないよ」

「でも、わたしの名前…」

「アリス」

 

チェシャ猫が強く言うので、わたしはそれ以上問う事が出来なかった。

 

 

 

魔女っ子in歪アリ 魔女は薔薇の花を探してこの世界に来ただけです。
けれど、偶然出会ってしまった悲痛な運命を背負う亜莉子。
魔女は沢山の世界と悲しみを知っているので、可哀想な子を見ると助けたくなります。
けれど、大抵の場合は救う事が出来ないのです。
2008/10/26

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