KLMは始まりのABC、終りのXYZの中間に位置する途中経過という意味です。 でも、理系の管理人なのでK殻L殻M殻という意味もあります。
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最近の赤葦くん夢の裏ルートその2。
夢主のメンタルがどんどんヘラっていく。いっそどうしようもないほどどえむ主人公にしてやろうか。
木兎さんのお世話係と赤葦くん。
前回のifルートの続き。
裏ルート、全体的に薄暗い雰囲気。そこはかとなく自傷行為とかそっちにつながるニュアンスがあるので注意。
デフォルト:桐崎 啓(きりさき あきら)
「桐崎先輩、ピアスしてたんですか?」
「バレちゃった。内緒ね」
風が吹いて、髪型が乱れる。たった一瞬しか見えなかった筈なのに、赤葦くんはわたしの左耳についているピアスに気付いてしまった。髪の毛で耳を隠すだけのお粗末なガードは、外では役立たずだ。あまり人に見せたいものではないけれど、絶対に隠したいというわけでもない。その程度の物。
「校則違反ですよ」
「知ってる。でも開けたくなっちゃったんだもん」
「痛くないんですか」
「ちょっと痛い。血も出るし」
自分の事が嫌いになった次の日に開けたピアス。雑貨屋で売ってるピアッサーを買って、部屋で鏡を見ながらバチンとやった。音が大きくてびっくりしたけど、予想してたより痛みはない。赤くなった耳たぶに、安っぽいゴールド。一生消えない傷だ、ザマァミロ。鏡の中の自分に吐き捨てた。
これ見る度、自分は最低な人間なんだと自覚させるためのピアス。痛みはすぐに消えるけど、痕は一生残るだろう。嫌いなわたしが傷モノにになって、気分がいい。
「片耳だけですか?両耳あけるものだと思ったんですけど」
すい、とさり気ないけれど素早い動作で、反対側の耳を触られる。やんわり耳たぶを揉まれて、この後輩もなかなかやり手だなと、その手を払う。
「忘れたいことを忘れないために、開けたの」
「矛盾してませんか。忘れたいなら忘れればいい」
「それを忘れたら、わたしはもっと嫌な人間になっちゃう」
どうしてだろう。たった一度、好きでもない男とセックスしただけで、わたしはわたしをこんなにも許せない。なかったことになんてするもんか。一生後悔し続けろ。
「忘れたいこと、1つあるんですね」
「そう。忘れたい。でも、覚えておかないといけないの」
わたしは最低な人間なんだって。
2019.05.24
「桐崎、俺スポーツマンなんだけど」
「うん?知ってる」
「タバコ、やめろよ」
言い当てられて、肩をすくめた。
「消臭剤で消したつもりだったんだけど、まだ臭う?」
「おう。クセー」
「ごめんって。ちょっともっかい消臭剤ふってくる」
ロッカーから消臭スプレーを取り出して、頭からかぶる。学校では吸ってないはずなのに、そんなに臭うのだろうか。自分のブレザーを嗅いでみたけど、わからない。口臭かもなとミントガムを口に入れた。
「ごめんごめん、もう大丈夫だと思うけど、どう?」
「どうっつーか、お前がどうしたんだよ」
「え、わたし?なに?」
「なんで急にタバコ吸うようなったんだよ。オトコの趣味とか?」
あぁ、と質問の意味を理解する。
タバコは3日ほど前から吸い始めた。一番体に悪そうなのと思ったけれど、よくわからなかったので前に並んでた男と同じ銘柄にした。深夜のコンビニは、どぎつい化粧をして堂々としていれば簡単にタバコを売ってくれた。念のためと持ち出した母親の保険証は誰にも見せることなく鞄の中にしまい込まれている。
「なんとなく」
「なんとなくならやめとけ」
木兎くんに睨まれる。
んー、と曖昧に返事をするけれど、やめるとは言わない。だってこれは、嫌いなわたしに対する罰なのだから。
中途半端だけど、飽きてきたのでここまで。次は拒食でも書こうかと思ったけど、本格的に夢主がやばいことになりそうなのでやめておきます。このルートだと、赤葦くんとお付き合いするのは難しそうだね!
2019.05.25
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